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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第461号 2017年2月3日発行)by AVCC

「峠の茶屋」は人生二周目の”good practice”

久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 2016年の出生数が100万人を割り込み少子化に歯止めがかからず、加えて人手不足と長時間労働問題も深刻になっています。一方で1学年約250万人といわれる”団塊の世代”の方々が職を離れ、現役時代に重い荷物を担い活躍されただけに、担う役割に物足りなさを感じながらシニアの生き方を模索されています。
 松下幸之助氏が語った「峠の茶屋」というお話しをご存じでしょうか? 私がご縁あって奉職した松下電器で、働くことの意義と社会貢献についてすとんと腑に落ちた、とても印象深いお話しです。記憶を辿りご紹介すると、

 ~ 人里を離れた峠で一人のおばあさんが茶屋を営む。おばあさんは、毎朝早起きして店をあけ、お茶と甘味を揃え山越えする旅人を笑顔で出迎える。旅人が来ない日もあったが、おばあさんは毎日キチンと店をあける。やがて旅人たちは、ここで一服しおばあさんや旅人同志での語らいが小さな楽しみと感じるようになる。おばあさんもアテにされることを励みに、少々身体が悪くても休まず店を開ける。旅人たちもこの茶屋をアテにし、おばあさんはみんなからとても感謝された。 ~

というようなお話です。

峠の茶屋のイメージ
峠の茶屋のイメージ

 人手不足と長時間労働の改善をシニアが代替すると考えるのは少々短絡的です。この峠の茶屋には、お茶を売って儲けるといった考えはなく、おばあさんは他人にアテにされることを励みにシニアでできるサービスに励んでいます。「峠の茶屋」は国や社会が用意した枠組みでなく、シニア自身が生み出した人生二周目の”good practice”ではないでしょうか。KK2の【社会の課題を担う】アクティブ・シニアを応援では、さまざまな分野のエキスパートが登場し「人生二周目は社会に恩返し」の実践を語っていますのでご覧下さい。

 KK2は社会教育の推進と人々の健康と幸せに貢献することを第一義とし、2008年よりささやかな活動を続けています。今年度残り少なくなりましたが次のプログラムをご用意してお待ちしています。ご興味があれば是非ご参加ください。
・2月25日(土) 思考力を高める対話型トレーニング「しごと力道場」
・3月9日(木) 食と文化講座「今こそ知りたい日本ワイン
・3月24日(金) 心と体のストレッチ「幻のラジオ体操第3で自律神経を整える
・毎週(月)~(金) 自分にふさわしい「仕事」とは?「KK2キャリア相談室

 また今月は、来年度の事業計画を立案します。こんな「プログラム」がやれないか、といったリクエストがございましたら是非お申し付け下さい。宜しくお願いします。

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■発行元:一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)霞が関ナレッジスクエア事務局
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