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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第514号 2018年2月9日発行)by AVCC

人生100年時代に向けて集まった、ポジティブな方々86人。
幸せを喚起する、今後のKK2活動の考察?

伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)

 10周年記念講演会(1月19日開催)へのご参加、ありがとうございました。アンケートの結果については、第513号のメッセージに書かれていたように大変ポジティブな傾向が見えたかと思います。皆さまはどのように考えられますか?
 KK2Webの動画報告にはありませんが、当日は懇親会において厚労省の方から「50歳以上のジョブカード利用者は20%いること、そして、生涯現役に向けての活用イメージ」の話でご挨拶を頂きました。
 また、ご講演では、ニッセイ基礎研/東京大学の前田様から、「厚労省では、生涯現役促進地域連携事業*を進めており、日本全国で29地域で展開されている」ことなどをお話頂きました。様々な実践的な取組で、高齢者がどんな生きがいを創出できているのか、大変興味深いと思いました。生涯現役事業の一部等の詳細は動画をご覧下さい。

 私が委員長を務める「PB地方創生幸福度調査委員会2016(2万人)」*の調査によると、60歳以上の方々(5,660人)では、幸福度を高める要因となる「プラス要因」(下図において赤枠の要因)とされる上位5項目(家族関係、自由な時間、良好な生活環境、充実した余暇、友人関係)と幸福度を下げる要因となる「マイナス要因」(下図において青枠の要因)とされる2項目(所得・収入、将来への期待・不安)が共通していることが示されています。一方で、60代以上の男性の幸福度を高める要素として、仕事の充実度や健康状態が挙げられています。また、他人との比較や自分の理想との比較といった「周りや自身から自分がどう見えるか」という要因はプラスに挙げられています(下図、黄色の背景)。個々の要因についは以下の傾向と比べて、皆さん自身は如何ですか? 自分の幸福実感を検討、喚起する契機になればと思います。

「PB地方創生幸福度調査委員会2016(2万人)」の調査結果
「PB地方創生幸福度調査委員会2016(2万人)」の調査結果

 KK2では、これまでもアクティブシニアのロールモデルの紹介等を行ってきました。今後、生涯現役事業等の様々な取組みの事例もフォローアップさせて頂きながら幸福実感につながる取組みを検討し、ミドルエイジから始まる「キャリア・起業等」、「ヘルスケア・坐禅」、「食と文化・余暇」、「マネープランニング」等、のセミナーを、KK2の既存プログラムとの接点を考えるなど、シニアの「次の一歩」につながる何らかの取組みを、人生100年時代として取組んでいければと思います。ご興味のある方は、事務局まで御連絡下さい。

【注】生涯現役促進地域連携事業
 厚生労働省が推進する事業。企業を退職した65歳以降の高年齢者の就業機会の確保が重要な課題となっており、高年齢者の雇用・就業促進に向けた地域の取組を支援し、先駆的なモデル地域の普及を図ることにより、多様な雇用・就業機会を創出する。

【注】PB地方創生幸福度調査委員会2016(2万人)
委員長:明治学院大学伊藤、メンバー:リクルートホールディングス、NTTデータ経営研究所、みずほ銀行産業調査部等、事務局:パイプドビッツ

伊藤健二 伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)

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