総合的・俯瞰的に見た、COVID-19と人間の行動変容
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久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター（AVCC）理事長
霞が関ナレッジスクエア（KK2）代表
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2020年の新語・流行語大賞が『３密』と決まりました。先月の【メッセージfromKK2】（第654号2020年11月6日発行）の中で、「COVID-19と人間の行動変容について」質問させていただいた皆様の回答の集計結果は以下の通りです。
残念ながら我が国は、(4)国民の行動変容が不充分でCOVID-19パンデミックは拡大する。が現実となる厳しい局面に置かれています。人の命より「経済」にこだわり合理的な決断が遅れ、国民の行動変容が不足した結果と言わざるを得ません。再び、飲食店などへの時短要請が行われ、不要不急の外出自粛が呼びかけられていますが、なぜ飲食店だけなのでしょうか？無症状の感染者が増え感染源が特定できない家庭内感染が増えています。非常事態宣言中のテレワークも「喉元過ぎれば熱さを忘れ」通常勤務に戻った企業も多く、通勤ラッシュも復活しビジネス街でのランチタイムは混みあっています。特定の業種に偏ることなくすべての業界が、大企業も中小零細企業も個人事業主も、日本国民全体が心をひとつにして行動変容することが今求められているのではないでしょうか。
厚生労働省によると、新型コロナウイルス接触確認アプリ（COCOA) のダウンロード数が、11月30日17:00時点で合計約2,084万件。陽性登録件数は、11月30日17:00時点で合計3,349件となっています。これはスマホ保有者の1/3でしかなく、陽性登録件数は陽性者のたった1.4%です。スマホ同士がBluetooth（ブルートゥース）で通信し、個人情報は一切持たず『陽性者と1メートル以内15分以上接触』があると、「陽性者との接触確認」通知が送られてきます。スマホを持つ人全員がインストールし、陽性者は速やかに登録することを徹底すれば、「利他」の精神に基づく感染予防の社会的インフラとして有効に機能します。COCOAインストールがまだの方、必ずインストールお願いします。
マスコミの近視眼的報道は国民の恐怖を煽りますが、私たちは大局を見て冷静にふるまうことが大切です。人間はこれから何年かCOVID-19と付き合っていくことになりそうです。
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