『絶対達成する決断力のつけ方』 (横山 信弘 著)

『絶対達成する決断力のつけ方』  ‐意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」

『絶対達成する決断力のつけ方』  (横山 信弘 著) 

著 者:横山 信弘
出版社:ダイヤモンド社
発 行:2013/05
定 価:1,470円


【目次】
 1.3つの「直感の罠」と「B・A・Dノイズ」が決断力を失わせる
 2.「決断の罠」にかかって驚きの決断をする方法
 3.「儀式」のパワーが決断力を高める!
 4.決断の新兵器――「朝の三択」
 5.意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」

  • ■決断に必要なのは精神論ではなく、論理的な方法

     著者の横山信弘氏は、目標を「絶対達成」させるコンサルタントであり、年間5000人に新しい行動を起こさせ、本人だけでなく経営者も成し遂げられないだろうと考えていた目標を達成させている。なぜ、そんなことができるのか? 「決断」は簡単ではない。「恐れてはダメだ」「前へ進もう」、こうした精神論を"決断癖"がついていない人に話して聞かせても、まるで効き目はない。もっと論理的な方法=行動心理学に基づいたテクニックで自然と決断してしまうことが必要なのである。本書では、「朝の2分」で、誰でも思い切った決断ができるように考案された決断プロセスを、ビジネスの現場はもちろん、TOEICテストなどの資格試験からダイエットまで、たった2分で驚くべき決断を下した事例とともに紹介している。さらに、決断力をつけるうえでの大敵「ノイズ」と正しく付き合う「ノイズキャンセリング仕事術」=強制的に「メリハリ」をつける技術についても、自身の成功例と合わせて提案している。

  • ■「朝の三択」は決断の新兵器

     たったひとりで、しかも2分で驚きの決断ができる方法が「朝の三択」である。最初に、「絶対達成」したい目標値と期限、たとえば「11月にTOEICで750点以上をとる」と、次の三つの行動計画を用意する。「現状維持のノープラン -> 週に1度、参考書で10分勉強」「がんばれば、できるかもしれないチャレンジプラン -> 週2回、駅前の英会話スクールへ通う」「理想をも超えた、まず無理なビッグプラン -> 半年間、アメリカへ海外留学」である。前夜、あえて実現不可能なビッグプランを具体的にイメージしておくことで、翌朝、チャレンジプランより上のプランを無意識に探している自分に出会う。さらに、2分間に集中して各プランの成功率と失敗率を数値表現して客観視することで、英会話スクールは英会話を鍛える学校であり、TOEICのスコアアップに直接関係ないと気づくのだ。大切なのは、このとき携帯電話のスイッチを切っておくこと。一切のノイズを除去することが意思決定を速めるのである。

  • ◎著者プロフィール

    アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。35歳まで営業経験すらなかった元SEだったが、青年海外協力隊としてグアテマラでの活動で培ったポジティブ思考などにより、5年後、大手メガバンクの支店長クラス100名を研修するまでに至る。いまや年間100回以上のセミナー・講演で5000名超の経営者・マネジャーを集め、満員御礼。著書に『絶対達成する部下の育て方』(ダイヤモンド社)など。