『成功が約束される選択の法則』 ‐必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み(ショーン・エイカー 著)

『成功が約束される選択の法則』 ‐必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み

『成功が約束される選択の法則』 ‐必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み(ショーン・エイカー 著) 

著 者:ショーン・エイカー
訳 者:高橋 由紀子
出版社:徳間書店
発 行:2014/06
定 価:1,600円(税別)


【目次】
序.「ポジティブ才能」が成功の牽引役
1.最も価値ある現実を選択する
2.メンタルマップを作る
3.一番力が出るスポット(Xスポット)を見つける
4.ノイズを消去する
5.ポジティブな視点の「植えつけ(インセプション)」
終.ひらめきの瞬間はこうして生まれる

  • ■成功にはポジティブな現実を選択する「PQ(ポジティブ才能)」が必要

     ビジネスやプライベートで一定の成功を収め、充実した人生を送るためには、才能や能力を発揮する必要がある。それらは一般にはIQ(知能指数)、EQ(心の知能指数)、SQ(社会的知性の指標)などで測定される。だが、実はそれだけでは不十分だ。それらを発揮するには、その前にポジティブな現実を「選択」しなくてはならない。「自分は何をやってもダメだ」と思い込んでいたら、どんなに才能を持ち合わせていても成功することはできない。本書では、そうした選択の能力を「PQ(ポジティブ才能)」と呼ぶ。IQ、EQ、SQによる「成功の三角形」にPQを加えることにより、3次元のプリズム(三角柱)にする必要がある。
     私たちは皆同じように世界を見ているわけではない。人間の脳は、環境から受け取る情報のうちごくわずかしか処理しない。ならば、脳がポジティブな面に注目して現実を解釈するように仕向ければいいのだ。

  • ■コップに水が半分入っていたら横の水差しから注ぐことができると考える

     成功者はポジティブな現実を作り出すことに長けているが、ネガティブな現実を無視しているわけではない。ネガティブな現実さえ、どうにかできると思っているのだ。ある研究によると、現実を見るのにポジティブとネガティブが3対1以上であることが適切だという。ネガティブを打ち消すにはたくさんのポジティブが必要なのだ。
     PQは悲観的、楽観的の区分とは別物だ。コップに水が半分“しか”ないか、半分“も”あるか、という議論は、PQからするとナンセンスだ。コップの横に水差しがあって、水を注ぐことができる事実に気づいていないからだ。
     本書ではPQを発揮するために有効な五つのポイントを提示している。(1)もっとも価値のある現実を選択する、(2)メンタルマップを作り、成功への道筋を描く、(3)いちばん力が出るXスポットを見つける、(4)ネガティブなノイズを消去する、(5)ポジティブな視点を他の人にも広める、というものだ。

  • ◎著者プロフィール

    ポジティブ心理学の第一人者。ハーバード大学修士号。ハーバード大学でポジティブ心理学講座をタル・ベン・シャハー博士のもとで担当し人気講師となる。またTEDで行われた幸福に関するプレゼンテーションは視聴回数400万超。グーグル、マイクロソフト、ファイザーなどの著名企業で成功と幸福の関係の実証研究を行いながら、世界50ヵ国で講演やレクチャーを行う。著書にベストセラー『幸福優位7つの法則』(徳間書店)がある。