『一生若くいられる「都市型原人」という生き方』(青木 晃 著)

『一生若くいられる「都市型原人」という生き方』 ‐逆転の発想で真の健康を手に入れる

『一生若くいられる「都市型原人」という生き方』(青木 晃 著) 

著 者:青木 晃
出版社:マキノ出版
発 行:2014/01
定 価:1,300円(税別)


【目次】
1.都市型原人生活で若返り健康になる
2.都市型原人生活(1)「重力を感じる」
3.都市型原人生活(2)「地球時間で生きる」
4.都市型原人生活(3)「五感を取り戻す」
5.都市型原人生活(4)「原人感覚で食べる」
6.人生の深みも増す都市型原人生活

  • ■自然に近い生活をしたら体の不調が一掃された!

     「便利で快適なのはいいこと」と誰もが信じて突き進んできたが、過度の近代化がさまざまな病気や老化を生んでいる。本書は、アンチエイジング(抗加齢)の専門医である著者が、文明の針を少しだけ戻して健康な自分に生まれ変わる「都市型原人生活」を提唱している。
     都市型原人生活とは、文明社会以前に生きていた祖先をイメージし、生活に原人的感覚を取り入れること。20年以上前、自衛隊の医官だった著者は、日中は背嚢を背負って野山をかけ回り、夜は野営をする訓練に挑んでいた。そして早寝早起きで電子機器は使えず、文明と隔離されたこの「原人生活」後、不思議と体調がよくなったという。それ以前の研修医生活は不規則な生活で、不眠や便秘などさまざまな不調に悩まされていたが、それらがきれいに一掃されたのである。「自然に近い生活をすると体のスイッチが入れ替わるのか」と体感したことが、著者が都市型原人生活に向かうきっかけとなった。

  • ■少しの不自由さを楽しんで取り入れる都市型原人生活

     都市型原人生活のベースは、「少しの不自由さ、不便さを楽しんで取り入れる」ことにある。日本は世界一の長寿国となったが、100歳を超える長寿者のうち80%以上は寝たきりといわれている。原因は現代の便利すぎる生活だ。生活が便利になるほど自分の体を使わなくなり、足腰の老化が早まり、代謝、免疫、ホルモン系といったさまざまな生体活動が「共倒れ状態」で衰えていく。同時に、便利さを追求して手に入れた「時間や季節に関係なく快適に過ごせる暮らし」は自律神経を衰えさせる。
     便利さを少しだけ手放すことで、生ある限り動いてくれる体を維持しようというのが都市型原人生活の目指すところだ。生活や家事のついでに歩く機会を増やす、ジャンクフードをできる範囲で減らす、暑さ寒さをきちんと感じるといった小さな積み重ねが確実に体を変える。がんばってもやせなかった人がすんなりやせたり、便秘、不眠、慢性頭痛などの不調がウソのように解消するのだ。

  • ◎著者プロフィール

    横浜クリニック院長。日本抗加齢医学会専門医。1961年東京都生まれ。88年、防衛医科大学校医学部卒業。自衛隊医官として防衛庁に勤務。恵比寿アンチエイジングクリニック院長などを経て現職。生活習慣病やがん撲滅のためのアンチエイジング医学の第一人者として活躍。日々の診療のほか、アンチエイジングに関するメディア出演や講演も多い。『40歳からのタイプ別ダイエット診断』(竹書房)など著書多数。