KK2  weekly【メッセージfromKK2】 (第409号 2016年1月29日発行) by AVCC

霞が関ナレッジスクエア
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メッセージfromKK2

郷土料理から学ぶ食文化と女性の就農キャリア

華井弘子
エキスパート倶楽部ゼネラル・マネージャー

華井弘子さん
 昨日開催しました「食と文化講座」では、霞が関ナレッジスクエア事業にご協賛をいただいております株式会社ANA総合研究所様、及び大館市との共催のお陰で、秋田県の郷土料理きりたんぽ作りを体験しながら、地方の伝統料理とそれを支える農家の女性達の取り組みを学ぶ機会を得ました。
 講師の石垣一子さんは、大館市で体験交流型直売所を運営されている「陽気な母さんの店株式会社」代表取締役を務められ、農林水産省選定の地産地消の仕事人で、農村女性のリーダー格です。
 2001年、農家の女性約80名で起業。農産物加工・食堂仕出し・食育などにも精力的に活動され、2004年には全国女性起業家大賞最優秀賞も受賞されています。本場のきりたんぽの味をご堪能いただき、女性ならではの細やかな優しさを持たれた経営者で、人間的魅力に溢れたお話しぶりにも、参加者の方々もご満足され、心身共に温まる会でした。

 農林水産省が2013年に立ち上げた「農業女子プロジェクト」は当初30名ほどの参加者だったのがこの2年余りで400名にも膨らみ、女性ならではの感性や視点から生まれる商品に、企業とのコラボも増えているようです。こうした農業女子の輪が広がり、成果に繋がっていることは大変喜ばしい事と思います。
 かつては農家の嫁は家を守り、窮屈で暗いイメージが強かった時代に、女性だけで起業された石垣さん達の取り組みやキャリアは、これからの就農女性の先駆者だと実感しました。農業を取り巻く環境は、高齢化や就農人口の減少など厳しい現状もあるようですが、こうした石垣さんの取り組みや、それに続く若い女性の就農が日本の農業の未来を明るくし、日本人の食文化を豊かにしてくれたらと願います。

 今年の食と文化講座では、女性の活躍や地方創生の要素も組み込みながら、ご案内していきたいと思っております。本年もご支援のほどよろしくお願いいたします。