メッセージ from KK²

KK²weekly【メッセージfromKK²】（第459号　2017年1月20日発行）by AVCC

日本と農業、そして和食
エキスパート・スタジオの報告とお知らせ

　昨年末になりましたが、12月22日に福島県で農業を営む設楽哲也さんをお迎えして、第43回エキスパート・スタジオを開催しました。その模様は動画でご覧いただけます。
　元々教員になることを夢見ていた設楽さんが、留学、ANAセールス株式会社勤務を経てご実家の農業を継ぐというドラマティックなキャリアや、自然と寄り添いながら農作物を育てると言ったしごとに対する姿勢と農業の魅力を、子供達も含め世の中へ伝えようとする思いなど、多くを語っていただきました。その前回の石垣一子さんに続き、農業という世界、農家というしごとについてのお話を聞けて、私自身理解が深まり、日本の農業の今後についての関心も高まりました。
　丁度年末、NHKの「100分de名著」という番組で、フランスの人類学者のレヴィ＝ストロースを解説する中、「日本の農業は自然に逆らわず、その特性を生かしながら調和している」という彼の言葉を紹介していました。更に、「日本はものを作る事を楽しむ職人や、農作では自然と調和した里山という風景を作り出した」、そして今やユネスコ世界無形文化遺産となった「日本料理（和食）は、素材を生かし、自然と食する人との調和だ」とも言っていました。 　

（左）農業家設楽哲也さん　　（右）1月31日出演予定の西経子さん

　さて、その「和食」。次回1月31日（火）の第44回エキスパート・スタジオは、農林水産省食料産業局食文化・市場開拓課和食室長の西経子さんをお迎えします。石垣さん、設楽さんという農業の第一線のお二人から、今度は日本の国の産業としての農業、そしてそれを素材として調和して作る和食の承継、普及・振興を担っておられるエキスパートからお話を伺います。皆さま奮ってご参加ください。
　2月25日（土）には「思考力を高める対話型トレーニング」の「しごと力道場」も開催予定です。今年もKK²は、学生・社会人のしごと力磨きを応援して行きますので、よろしくご支援お願いいたします。

伊庭野基明
1974年慶應義塾大学卒。日本IBM、リクルート、慶應義塾大学、外資金融機関等を経て、現在KK² グローバルキャリアカウンセラー(米国 GCDFキャリアカウンセリング資格)。一般財団法人高度映像情報センター（AVCC）理事

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