3月1日に就活がスタートした若者:「働き方改革」が言われる中で「働くことの本質」とは
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員 明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
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有効求人倍率が1.7と、ここ数年で最も高まっている中で就職活動が始まっています。例年のProFuture社等の調査によると、複数の内定を確保する若者と、なかなか内定をとれない若者とに分かれてきています。その差は何でしょうか。コミュニケーション能力等、経団連等の調査で言われていることでしょうか。また、新規学卒者の早期離職傾向(卒業後3年以内離職率31.9%)はここ数年大きく変わることはない構造的な課題になっています。就活の中で、働くことを深く考えるよい機会かと思います。

一方で、労働市場改革として「働き方改革」が政府で言われ、テレワーク等のICTも活用した働き方、労働時間を短くする、生産性を高める働き方が言われています。日本生産性本部「労働生産性の国際比較2016年版」(図1)によると、労働生産性は「時間当たりの労働生産性」も含めて、我が国は、全業種では20位あたりにありますが、金融保険業のように1位の業種もあります(図2)。皆さんの業種はどういった位置にあると思いますか? リンク先のレポートを御覧下さい。
「働くこと」については最近様々な題材があります。TVドラマ「就活家族~きっと、うまくいく~(テレビ朝日木曜日21時)」、ショートムービー「サポステ」等の番組があり、KK2では「エキスパート・スタジオ」や、カウンセリングなどのプログラム「KK2キャリア相談室」を用意しています。若者が就活を進める一環で「働くことの本質」を考えること、就労者が「働き方改革」の一環で「働くことの本質」を考えることは如何ですか? プレミアムフライデー(今月は3月31日!)で仕事現場から離れつつ、考えてみるテーマにもなるかと思います。
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