社会人として、個人のコンピテンシーを鍛える
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伊庭野基明
KK2 グローバルキャリアカウンセラー
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4月も終盤になり、新社会人も新しい職場環境に順応し始めた頃でしょうか。
先週号では伊藤健二先生が「85%の企業が新人フォロー研修を実施している」と紹介されていますが、比較的男性中心だった伝統的日本の職場には今後、新入社員はもちろん、女性、外国人、高齢者、障がい者を働く担い手としてスムーズに受け入れ、活用してゆくという視点での働き方改革が必要でしょう。
同じく先週号では「業務分析を行って生産性を上げる工夫を」とも言われていましたが、私も米国で人材事業に携わった経験から、暗黙知でのしごと力の伝承が支配的だった日本の職場は、人材の多様性が求められるにつれ、いずれ、形式知でのしごと力がより多く必要になるのではないかと考えてきました。
しごと力向上ライブラリ「グローバル社会と日本人に求められる力」より
KK2では、久保田理事長が2005年に研究し発表した、「コンピテンシーチェック」(9項目)というセルフチェックプログラムをベースに、社会人として、個人のコンピテンシーをどう鍛えるかという課題に取り組んできました。コンピテンシーとは、高い業績(生産性)を上げる人はどのような行動特性(コンピテンシー)を持つかという研究から始まった考え方で、KK2では、「エキスパート・スタジオ」、「しごと力道場」など様々な形式のコンピテンシーの学習プログラムを開催しています。
AI時代とも言われ、人間がすべき仕事、発揮すべきしごと力は何かが益々問われる現代、職場で求められるコンピテンシーとは何か、自分が発揮できる、あるいは鍛えるべきコンピテンシーとは何かを考えてゆくことが大事でしょう。
コンピテンシーについては、KK2「しごと力向上ライブラリ」に、「しごとのできる人の行動特性」、「グローバル社会と日本人に求められる力」などの学習プログラムも用意していますので、是非参考にしてみてください。
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