キャリアの山の登り方と - 登った後をどうするか -
KK2では、エキスパート・スタジオを過去10年間で47回開催し、アソシエイト(~34歳)、リーダー(35歳~59歳)、シニア(60歳~)といった各世代の仕事への思いや取組み姿勢などについてお話を伺い、ロールモデルとして皆様のしごと力向上に役立てていただけるよう収録し、無料で公開してきました。
その中で、アソシエイトに向けては、「仕事をするにあたって具体的な目標などわからないと悩んだ場合には、とりあえず目の前の川を下り、その中での経験を活かす」、リーダーには、「川下りの後には、目標を決めてゴールを目指す」と言った、大久保幸夫さんのキャリア理論*の中から「筏下りと山登り」のお話しを紹介してきました。
しかしながら、人生100年時代を迎えつつあるこれから、山を登った後のシニア世代のキャリアデザインについても、もう一歩進んで皆様と共に考えて行きたいと思います。

KK2しごと力向上ライブラリ「グローバル社会と日本人に求められる力」より
さて、山登り後のキャリアデザインについても同様に、大久保幸夫さんは、「周辺の山を制覇する」「ゆっくり楽しみながら山を下る」「全く異なる第二の山に登る」「また同じ山に登る」「湯治で疲れを癒やす」という五つの道を提案され、更にそこに至る道として「キャリアの山の登り方」自体が重要だと言われています。
KK2では、山登り後のキャリアについては、上記図説のように「キャリア活用ステージ」として紹介しております。また「キャリアの山の登り方」については、各世代のエキスパートの具体的な経験や思いを学べるプログラムで提供してきていますが、今後はこの「キャリアの山の登り方」について、更には「日本の職場ではキャリアの山を本当に登ってきたのか」という疑問も含め、大久保さんの説を勉強させていただきつつ、KK2としても皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
【注】
* 日経文庫「キャリアデザイン入門」(Ⅱ)大久保幸夫
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