ワーキングマザーの働き方と学び方
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華井弘子
エキスパート倶楽部 ゼネラルマネージャー
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この10月1日から改正育児・介護休業法が施行され、育児休業の期間が、最長で子供が2歳になるまで延長できるようになったそうです。これまでは原則として1歳になるまでで、保育所に入れないなど、やむを得ない事情がある場合に限って1歳6ケ月まで延長できたものが、2歳まで可能になりました。
背景には、保育所に入れない待機児童問題があります。保育所の数は増えてはいますが、出産後も女性が働き続けるケースが増え、保育所の受け入れ体制が追いつかないのが現状なのでしょう。
私が出産した時代は、産休後も働くという女性が一般企業では非常に少なかったこともあり、育休制度もありませんでした。従って職場に復帰する数少ない女性は、産後8週間後に母親などに預けて働くという状況で、私もそうでした。そんな経験がありましたので、この施行を知った時は、2年間もキャリアを中断してしまって大丈夫なのかと懸念しました。
しかしながら、電話とFAXだけだった時代もかわり、今ではIT技術が進んで、テレワークが機能するようになりました。出社しなくても、内容によっては工夫次第で自宅でも仕事ができます。さらには、いつでもどこでも、自分のペースで学べる環境も整ってきています。
一方、育休を取る若い世代の女性は、ビジネスに必要なスキルや知識など、まだまだ学ぶことも多くあります。産休・育休を学びの期間として、うまく活用されることをお薦めします。
KK2でも、若い世代のビジネスパーソン向けに〝 しごと力向上ライブラリ〟など、さまざまなプログラムをご紹介しており、無料で学んでいただけます。
たとえば、ご自分の強み(もともと持っている資質)を発見できる「あなたらしさとは ~強みの構造~」。また「コンピテンシー・チェック」では、コンピテンシー(社会で活躍する人の行動特性)をセルフチェックできます。他にもたくさんのプログラムがありますので、ぜひご覧ください。
これからは女性も60歳定年ではなく、長く仕事ができる時代となりました。子育てと仕事の両立は大変ですが、ずっと続くわけではありません。また子育て経験が仕事に役立つことも多々あります。目の前の大変さにとらわれず、人生100年時代を見据え、KK2のプログラムを今後のキャリアにご活用いただければ幸いです。
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