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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第504号 2017年12月1日発行)by AVCC

アソシエイト達の悩みは何か?
~大卒就職者3年以内離職率「32.2%」、就職内定辞退率「64.6%」~

久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 人生100年時代を迎え、KK2では一生を三つのステージ(アソシエイト、リーダー、シニア)に分け、各ステージでの「キャリア」について考察しています。今年9月時点での我が国人口推計1億2,667万人の内訳を見ると、下図のように各ステージの人数はほぼ同じ人数となっています。

図版 人生100年時代、3キャリアステージ
人生100年時代、3キャリアステージ

 まさに「三分の一」ずつですが、企業で働く人の年代を下図のように、「小規模事業者」「中小企業」「大企業」といった従業者規模別で比較してみるとガラッと変わります。規模の小さい企業ほどシニア活用が進んでおり、逆にアソシエイトの確保に苦戦しています。一方で大企業は、新規学卒者を中心にアソシエイト採用に注力していますが、シニア活用は進んでいない実態が透けて見えます。
 内部留保を拡大する大企業こそ「Job Description」を明示し、多様な働き方を通じた人材の有効活用を進めるべきではないでしょうか。また、規模の小さい企業でのシニア活用が進んでいるという現状は、積極的に推進しているというよりも、深刻な人手不足といった事由によるものなのかも知れません。

図版 2017年版中小企業白書より推計
2017年版中小企業白書より推計

 「アソシエイト」のキャリア形成を考察するにあたり、この秋二つの数値に注目しました。一つは、平成26年3月新規大卒就職者の3年以内離職率「32.2%」という数値、もう一つは、大学生の就職内定辞退率*「64.6%」です。入社3年で「三分の一」の若者が離職し、来春就業予定者の「三分の二」が入社辞退するというアソシエイト達の悩みは何か? 求人側、求職側の双方に、また関わるマッチングビジネス・学校・親の考え方や行動にも課題が山積しています。

 昨日動画公開した、第47回「エキスパート・スタジオ」嶋田鈴さん(ANAスカイビルサービス株式会社 旅客サービス事業部 チーフ)は、国際空港として発展を続ける羽田で、世界中から集まるお客様をお迎えする空港ラウンジサービス業務を取り仕切る入社6年目のアソシエイトです。彼女の仕事への思い、悩んだ時の対処法、コンピテンシーを熱く語っていただいております。これから就職を控える若者たちはもちろん、採用する企業・組織側にとっても大いに参考になることと思いますので、是非ご覧ください。
 KK2は、これからも「エキスパート・スタジオ」を通して、組織が求める「人材像」「Job Description」を広く公開していく地道な活動を進めてまいります。

【注】就職内定辞退率:「就職内定辞退人数」から「就職内定取得人数」を割った数値とのこと。

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