「KK2コンピテンシー」とは?
KK2では、2008年開設当初から、社会に貢献している人、社会で活躍する人、優れた仕事をする人を「エキスパート」と呼び、彼らが共通して身に着けているしごとをする上での普遍的なちからを、「しごと力」と名付けました。そして、そのしごと力を行動特性の要素(KK2コンピテンシー)として分解、過去10年にわたり、エキスパート・スタジオ、しごと力向上ライブラリなどの収録プログラムで解説に利用したり、分類付けをした学習プログラムを収録、公開し、学習者が学びやすいように提供してきました。
そもそもコンピテンシーとは、1970年代のアメリカで始まった、行動科学における人間能力の定量的測定研究の一分野で、「高業績者の行動特性」と一般には説明されます。ハーバード大学マクレランド教授の研究を始祖とし、日本では経産省の「社会人基礎力」での12項目などが有名です。
KK2では、2005年に久保田理事長が、独立行政法人メディア教育開発センターで実施した研究で開発した「コンピテンシー・チェック」(自己診断プログラム)を源流として、Feel/Think/Actという3つの大分類の下に、1.自己認識力、2.感情マネジメント力、3.共感力、4.コミュニケーション力、5.状況把握力、6.原因究明力、7.選択決定力、8.リスク分析力、9.実行力、といった9項目のコンピテンシーを定義してきています。
働き方改革、リカレント学習などと言った人生100年時代の今後の日本の職場において、自律的、客観的にしごと力を考え、向上させてゆく「考え方のツール」として、今一度コンピテンシーの考え方を見直し、活用してゆければと思っています。
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