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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第537号 2018年7月20日発行)by AVCC

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ムリ・ムダ・ムラの最小化
- 日本人に合った「働き方改革」を! -

伊庭野基明
KK2グローバルキャリアカウンセラー

 1970年代、私の大学生時代は日本の高度成長期でしたが、ものづくり産業を中心として、TQC(Total Quality Control)などと言った生産現場での生産性向上運動が盛んでした。そして就職し、SEとして携わった仕事は、あるタイヤメーカーがトヨタ自動車の開発した「かんばん方式」という生産管理方式への対応をするためのものでした。生産ラインでの在庫を最小化するために、「かんばん」と呼ばれる次工程への発注書をオンデマンドで渡すというもので、その徹底した合理化精神に驚いた事を覚えています。
 こうして日本の生産現場では、「ムリ・ムダ・ムラの最小化」が進みましたが、事務職現場での改革は取り残されました。
 一方、アメリカでは、90年代初頭の事務のOA化(Office Automation)と並行して、株主の発言権増大により、企業は労働生産性向上を強く求められる状況となり、「コア人材の確保」、「ノンコア業務のアウトソーシング」と言った省力化を軸としたホワイトカラー層の働き方が大きく変化しました。
 さて、これからの日本の「働き方改革」を考えると、そのような労働強化につながるコストの削減の側面だけでなく、半世紀前に日本の生産現場で実現した、自分たちの頭で考える事を軸にした方法での事務職現場の「しごと力向上」が本丸だと思います。生産現場では目に見えるモノがありますが、オフィスの仕事は目に見えません。そこで、仕事を定義し、「見える化」する事も大事ですし、働き手のコンピテンシーも定義できれば、副次的には適材適所といったユニバーサルな働き方も実現できるでしょう。更に言えば、企業内の生産性向上にとどまらず、社会全体の中での「ムリ・ムダ・ムラの最小化」の推進が必要でしょう。

AVCC&KK<sup>2</sup>事業説明会2018 「一人一役、みんなが主役!あなたも私も活躍できる社会へ」より戸枝 陽基(とえだ ひろもと)講師と秋山 弘子(あきやま ひろこ)講師
AVCC&KK2事業説明会2018 「一人一役、みんなが主役!あなたも私も活躍できる社会へ」より
講師の戸枝 陽基(とえだ ひろもと)氏と秋山 弘子(あきやま ひろこ)氏

 6月28日に開催したKK2事業説明会「一人一役、みんなが主役! あなたも私も活躍できる社会へ」での、戸枝氏「すべての命を輝かせる地域づくり」、秋山氏「長寿社会に生きる」のお話しを昨日公開しました。多様な働き方の許容や新たなシニアのキャリアなど、大きく変わりゆく日本社会における働き方・生き方について語っていただきました。かねてよりKK2として取り組んできている「しごと力向上・エキスパートと学ぶ」に加えて、オフィス現場で働いておられるみなさんと共に知恵を出し合いたいものです。

伊庭野基明 伊庭野基明
1974年慶應義塾大学卒。日本IBM、リクルート、慶應義塾大学、外資金融機関等を経て、現在KK2グローバルキャリアカウンセラー(米国 GCDFキャリアカウンセリング資格)。一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事

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