何%の社会人が学んでいると思いますか? 「働き方改革」は自己学習を促進しますか?
|
伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員 明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
|
日本での社会人学習に関して、リクルートの5万人全国パネル調査JPSEDによりますと、ここ1年で何らかの自己学習をした人は33.1%、自己学習やOff-JT・OJTを含め、何もしていない人は51.1%となっています。皆さん自身はどちらに入りますか? 「日本人は勤勉」と思われている人からすると、皆さんの会社ではこの数値は如何ですか?
働き方改革は、関連法も来年度には施行されていく中、労働時間が削減され、自己学習等の時間が増えることが期待されますが、実際に自己学習をしていくことになると思いますか? リクルート調査によると、時間があっても学ぶというわけではないという結果でした。
KK2が実施している「タフな心の育て方」や「霞が関坐禅会」のように、「自分自身での振り返り」も自己学習のきっかけとなる重要な施策の一つとして、これまでの自分について、気づくことも多いかと思います。ただ、そこから具体的には何を学ぶといいのか、見つけられますか?(学習内容探索の難しさ)

将来の就業者数の推計
労働市場のマクロ値で考えてみます。平成27年版厚生労働白書によると、我が国としては少子高齢化で就業者数が減っており、2012年には6270万人だったものが、2020年には323万人減の5947万人になってしまうとの試算がされています。一方で、「経済成長と労働参加が適切に進むケース」の場合には、30歳以上で120万人+190万人で310万人が増加するという試算もあります。「労働参加が適切に進む」ためには、何が必要でしょうか。

出典:リクルートワークス研究所(ワーキングパーソン調査2014)より、100年構想会議事務局が「人づくり革命 基本構想」参考資料として作成
政府の100年構想会議で6月に制定されました「人づくり革命 基本構想」の参考資料にあります上記調査結果を踏まえ人生100年時代を考えますと、40代以降の転職意向が変わっていくとすれば、労働参加が進んでいく可能性はあるように思いますが、どう思われますか。
「KK2キャリア相談室」にきて頂く、「しごと力向上ライブラリ」で学んで頂くなど、40代以降の皆さんにとって適切な転職のトリガーになる自己学習をしていきませんか。
|