南アフリカのワイン産地を訪問 ~ 様々な食材とワインとのペアリング体験 ~
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華井弘子
エキスパート倶楽部 ゼネラルマネージャー
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今月、夏休みを利用して、南アフリカ・西ケープ州のワイナリーを廻ってきました。
日本では、ニューワールドワインはカルフォルニア、オーストラリア、チリなどが定着していますが、実は南アフリカのワインの歴史は350年を超え、ニューワールドワインの先駆者とも言われています。生産量も世界トップ10に入り、持続可能な環境に配慮したワイン造りを行っており、今後注目されるワイン産地です。
伝統ある著名ワイナリーが集まっているステレンボッシュ、フランス人が開いたフランシュック、冷涼なエルギン、ウォーカー・ベイ地区など、いずれもケープタウンを起点に、それぞれ1時間前後、広大で美しい景観の中を車を走らせるとワイナリーがあります。
多くのワイナリーでは、試飲はもちろん、料理やチーズ、チョコレートとのマリア―ジユ(ペアリングと呼ばれています)も体験でき、併設のレストランでは本格的な美味しい料理が提供され、ワインツーリズムが定着しています。中には小皿料理、デザート、野菜料理とのそれぞれとペアリングが楽しめるワイナリーもあり、休日のランチタイムは多くの人で大盛況でした。
南アフリカワインは、シュナンブラン(白)やピノタージュ(赤)が固有品種として有名ですが、昨今は国際品種のソーヴィニヨンブランやシャルドネ、赤はカベルネソーヴィニョン、メルロ、シラーズ、ピノノワールが増えています。
赤のボルドー系の品種は以前から定評がありますが、今回、エルギンやウォーカー・ベイの冷涼地のシャルドネやピノノワールがエレガントでバランスが良く、驚くほど高品質のワインもありました。
今回習得できた知識や体験、ペアリングの取り組み方などは、ぜひとも今後の「食と文化講座」でも取り上げていきたいと思います。
11月14日には、山梨県の富士桜ポークから作った生ハムと山梨産ワインとのペアリングを企画中です。講師は、清里で地元食材を使ったイタリアンレストラン「パスタと肴 MoRimoTo」のオーナーシェフの森本慎治さんです。KK2の「エキスパート・スタジオ」にもご登場いただいております。
プログラムの詳細は来月のメッセージでご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。
①様々な食材との試飲メニュー(CREATIONより) ②グレートコンスタンシア(Groot Constantia)でワインの試飲
③ニューワールドでベストテンに選ばれたアタラクシア・シャルドネ ④チョコレートとのペアリング
⑤ウォーターフォード(Water Ford) ワイナリの正面
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