メッセージ from KK²

KK²weekly【メッセージfromKK²】（第563号 2019年1月25日発行）by AVCC

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「文化に親しむ交流事業」－霞が関から文化力プロジェクト認定講座【文化庁】－

 新年早々、「葡萄畑に帰ろう」というタイトルに引かれてジョージア（旧グルジア）を舞台にした映画を見ました。昨年の食と文化講座「これから注目したい世界のワイン」（動画視聴はこちら）で、世界最古のワイン発祥地としてジョージアのアンバーワイン（オレンジワイン）をご紹介しました。ジョージアでは8,000年前から行われている伝統的なクヴェヴリと呼ばれる甕を使った醸造法が2013年無形文化遺産になり、ワイン業界でブームになりました。
 映画の中にも実際にクヴェヴリやワイン産地のカヘティ地方の風景が登場します。
 ストーリーは、故郷に母を残し、大臣にまで出世した息子が突然の辞職となり、嘘と忖度にまみれた政界を離れ、故郷の葡萄畑に戻り癒されていく、人生賛歌と家族愛の話です。
 実際に政界に身を置いていた監督自身の実体験をもとに、ユーモア溢れるタッチで描かれていますが、映画の公式サイトに「葡萄とワインは人々の精神と生活に繋がるジョージアの魂」と紹介されているのも印象的です。（映画は2月8日まで岩波ホール他、全国の映画館で上映中）

 ワインをレストランなどで味わうことは至福の時間ですが、実際に葡萄畑に出向き、その環境（テロワール）を肌で感じながらワインを味わうことも、癒しのひと時です。 ワイナリーに行かれたら、ぜひ葡萄畑にも足を運ばれることをお薦めします。
 KK²では、文化庁の認定講座「霞が関から文化力プロジェクト」として「食と文化講座」の他にも、寄席や音楽など「文化に親しむ交流事業」として定期的に開催しておりますので、仕事を離れて癒しのひと時としてもご利用いただければ幸いです。

華井弘子
ワインセミナー講師や企業主催のレセプション、パーティのプロデュース、食品・飲食業界の研修講師や、料飲サービスの専門学校講師などの経験を活かし2008年5月より現職。元サントリーパブリシティサービス株式会社常務取締役。一般財団法人高度映像情報センター（AVCC）理事