幅広く活躍する女性ワインメーカー(醸造家)
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華井弘子
エキスパート倶楽部 ゼネラルマネージャー
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先月末、第6回のサクラアワード(Japan Women’s Wine Awards 2019)が開催され、34カ国4,326本のワインの中から278本がダブルゴールド受賞の栄誉に輝きました。サクラアワードは、ソムリエやワインインポーター、講師、ワインジャーナリスト、販売、流通、醸造家など、日本のワイン業界で活躍する女性、延べ560名の審査員が5人1組でチームを組み、ぶどう品種毎にブラインドテイスティングをして審査していくコンペティションで、今回私のチームメンバーの一人に、20年以上ワイン造りに携わっているワインメーカー(醸造家)もいらっしゃいました。 かつては女性が就くワインの仕事といえば、ソムリエや販売などのサービス業が主でしたが、男性中心だった生産の現場にも、女性が増えていることを実感しています。ワイン造りは、畑では過酷な自然環境の中でぶどうの管理をし、醸造所では大きな発酵タンクで熟成の工程と格闘するなど、農業や醸造などの専門知識をしっかり学んだ後、実践の場で長くキャリアを積み重ねていくという、男性でも体力を要する大変な仕事と言われています。こうした分野の仕事にも女性が登場し、美味しいワインを造りたいという情熱と志を持って積極的に取り組んでいます。
サクラアワードでは、高得点の優れたワインを造る女性に特別賞の「女性ワインメーカー賞」を設けているのも、こうした女性の活躍を反映しています。
以前開催しました食と文化講座でも、サクラアワードワインを取り上げて、女性ワインメーカーの優れたワインを動画でご紹介しています。今年の受賞ワインと合わせて、ワイン選びのご参考にしていただければ幸いです。
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