「プラトンの問題」とは?-AI社会こそ、人間力を考える時代-
遠来の4歳の孫といて気づいたのですが、親も含めて周囲が大した文法も教えなくても、一般的にはこの年頃の幼児達はかなりの言葉を話します。
諸説ありますが、米国の言語学者のチョムスキーは、「子供は、聞いたこともない文を正確に、しかも自由に話せるようになる、つまり生得的に言語を獲得できる能力を持っている」と言い、知性が教育の質や量に相関しない事に気づいたプラトンになぞらえて、これを「プラトンの問題」とも言うそうです。
KK2は本年度のテーマに「AI社会を生きる力を考える」、「個人のレジリエンスを学ぶ」を掲げていますが、増々進化するIT社会を目前にして、しごと力、コンピテンシー、レジリエンスと言った、根源的な「人間力」について考える事が、今まで以上に求められているのだと、再確認しました。
さて、プラトンと言えば、「対話篇」が有名ですが、KK2でも、対話力向上に役立つ「しごと力道場」を開催しています。次回は、6月8日(土)開催ですので、是非参加をご検討ください。
尚、冒頭でご紹介した、言語機能は生得的などとするチョムスキーの言語論については下記を参考にしましたので、ご興味のある方はご参照ください。
「チョムスキーと言語脳科学」 酒井邦嘉 インターナショナル新書
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