就職氷河期世代(35~44歳)?学んでいる人<学びたい人!
|
伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
|
新卒重視の採用慣行が続く中、バブル崩壊後の1993~2004年ごろに大学や高校を卒業した世代は、新卒時に正社員として採用されず、不本意な働き方を続ける人もいます。35~44歳、いわゆる「就職氷河期世代」は、2018年時点でフリーター等(パート、アルバイト)は52万人、フリーター等以外の非正規(派遣社員、契約社員)は317万人となっています。昨今の人手不足もあり34歳迄のフリーターは減ってきていますが、35歳以上ではフリーターが2013年以降50~60万人程度と減っていなく、また非正規も300万人を超えたままです。政府では骨太方針で、こういった就職氷河期世代に対して今後3年間を集中的な支援期間とし、正社員として雇った企業への助成金の拡充や、企業や自治体と連携しての職業訓練などを柱にしています。
出典:経済財政諮問会議資料「就職氷河期世代の人生再設計に向けて(参考資料)」
フリーター、非正規だけではなく、皆さまは人生100年を考える機会は作れていますか?政府の調査では、「現在学習している(社会人学び直しをしている人)」は19.3%となっていますが、「今後学習してみたい」も17.0%となっています。「今後学習してみたい」は、年代別に見ても、30代23.5%、40代25.0%、50代19.9%となっております。皆さまは、どんな内容の学習をはじめられますか?
出展:平成30年度生涯学習に関する世論調査※内閣府調査を文科省が分析、グラフ化
※全国18歳以上の日本国籍を有する者3,000人を対象とした抽出調査(有効回収率57.0%)
文部科学省では、2千以上のプログラムの「大学等における学び直しの講座情報や支援情報の発信」を目的として、ポータルサイト「マナパス」を構築しています。KK2でも、「しごと力向上ライブラリ」において、90講座254単元を無料で提供しています。ご覧になってみませんか。
|