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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第598号 2019年10月4日発行)by AVCC

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お粗末!「本当に安全」と思い込んでしまった関係者、「原発は安全」と言わざるを得なかったあの頃・・・

久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 私事で恐縮ですが、社会人一年目1973年(昭和48年)の秋、過去に経験したことのないオイルショックに遭遇、原油価格が4倍近くに高騰し、買占め・便乗値上げが加わり「狂乱物価」に見舞われました。消費者物価指数は1973年11.7%、1974年23.2%と急激に上昇、春の賃上げは1974年何と33%アップ、忘れることができない激動の経験でした。私自身、エネルギーの安定供給の重要性を認識した出来事であり、当時原発に期待感を抱いたことを良く憶えています。
 あの頃原発は、元来危険があったものを危ないというと立地できないので、いかにもまったく安全と言わざるを得なかったのです。福島であってはならない事故が起きてしまったのは痛恨の極みですが、直接の関係者までもが「本当に安全」と思い込んでしまったとすればお粗末極まりありません。「原発は安全」と謳った以上「想定外」という言い訳は許されないのではないでしょうか。

【日本のエネルギー・発電の供給量割合(発受電電力量の推移)】
(出所)経済産業省資源エネルギー庁「エネルギー白書2018

 日本のエネルギー・発電の供給量割合(発受電電力量の推移)を見ると、3.11東日本大震災後原子力は急減しています。日本としては高い授業料を払い、なおかつ出口の見えない国難を抱えてしまいましたが、私たちの未来に原発はもう御免です。一方、燃焼時のCO2排出量が少ないLNGは良しとして、CO2排出量の多い石炭の割り合いが30%を超えていることは大きな課題です。

 国民ひとりひとりが力を合わせて省エネに励み、また再生可能エネルギーを追究し化石燃料依存を減らす、持続可能な開発目標(SDGs)の7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に国をあげて取り組む重要性を痛感します。2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」(SDGs)は、KK2の理念「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」と軌を一にするものと考えております。

■発行元:一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)霞が関ナレッジスクエア事務局
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