「目から鱗(うろこ)!」最近、何を見つけていますか?
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
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あるヒューマンリソース系の大企業の方との会話の中で、数値化できないと思っていた事もデータ化して語ることができると提案したところ「目から鱗です!」と驚かれていました。個人毎の問題意識に沿った会話、その深堀の重要性を強く実感しました。その企業では、早速来年度計画に盛り込むことになったそうで、今年度にはない新たな活動を、来年度の当初計画の問題意識とのすり合わせの中で位置づけているようです。
もう12月ですが、皆さんは2019年にしてきた仕事を整理しつつ、2020年の新たな挑戦の目標設定については如何ですか。「成長実感」については、メッセージfrom KK2第603号でご紹介しました通り、年代毎の特徴もありますが、男性平均42.2%、女性平均で45.9%になっていました。自分自身の「成長実感」の先にある、「会社や職場の課題を自身のミッションとして発案できる」については、下図の通りになっています。男性の方が女性よりやや大きく、また年代では20代から40代になるに従って大きくなっていくのではなく、小さくなっているのはとても気になるところです。皆さんの組織では如何ですか。

図:性別・年代別のミッション発案している人の比率(出典:働き方改革研究センター、2018年2月2.4万人)
12月11日開催のAVCC&KK2特別講演会 2019「ANAの破壊的イノベーション 『未来のエアライン』に学ぶ」では、ANAさんと一緒に講演させて頂きました。ANAさんのこれまでの事業の「深い」振り返りと共に、様々な分野でのパートナーと共に進める、「未来のエアライン」という大きな展望を伺いました。様々なメディアでも話題になっていました「ANA AVATAR」も会場で体験できました。皆さんにとって、ANAさんの講演やその後の交流の中で、「目から鱗」を発見でき、自分の組織の2020年の目標設定につながれば幸いと思っています。
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