チケットが当たらなかった人も楽しめる5G、VR、最先端技術を活かしたスポーツスタジアムへ
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
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ラグビーワールドカップ2019のスタジアムは、メッセージfrom KK2第603号でご紹介しました通り、125台のカメラでの撮影、5Gでの転送などによって、様々な視点で見ることができるようになっていました。内閣府では、以下のような様々な展開イメージが「新・臨場体験映像システム」として描かれています。

出典:「東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた科学技術イノベーションの取組に関するタスクフォース 冊子」
東京2020オリンピック・パラリンピックはチケットが手に入らない方も多いかと思いますが、上記のように、街の中では、「パブリックビューイング」をはじめ、様々なテクノロジーの活用によって、様々な楽しむイメージが想定されています。KK2でも、2020年は、東京2020に関連したイベントを検討しています。
前回の東京オリンピック1964では、新幹線、首都高等の高速道路等、今も大いに活用されているものをレガシーとして残してくれています。東京オリンピック2020のレガシーになりえるものはなんでしょうか。
東京2020における競技場での実践は、「スタジアム・アリーナ」活用として日本全国展開につながります。スポーツ庁等の平成28年6月「スポーツ未来開拓会議中間報告」によりますと、2016年で2.1兆円の市場規模だった「スタジアム・アリーナ」関連が、「スタジアムを核とした街づくり」として日本全国に広がっていくと検討されています。「未来投資戦略2017」においては、2025年迄に全国20ヶ所を作っていき、3.8兆円まで拡大していく目標としています。東京2020における上記図のような新たな実践によって、スポーツで「稼ぐ」国に向けた一歩を作っていきましょう!
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