今こそ真価が問われるテレワーク!助成金も活用してチームでの実践を進める!
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
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政府では、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が2月25日に発表され、テレワークや時差通勤の推進を呼びかけており、3月9日には「時間外労働等改善助成金(テレワークコース、職場意識改善コース)」の「特例コース」を設け、速やかに申請を受け付けると発表しています。「情報通信技術を利用した事業場外勤務の適切な導入及び実施のためのガイドライン」も策定されています。民間では、基本的には在宅勤務・テレワークになっている企業も増えており、新型コロナウイルスへの対応として職場で推奨されていることを個人に尋ねたところ、時差通勤が約3割、テレワークが約2割、という民間の調査結果もあります。皆さまの職場ではどのような労働環境の対応が進んでいますか。
テレワークでは、様々な「テレビ会議システム」での打合せが行われており、タイムラグもなく、相手の映像と共に、ホワイトボード等のパソコンの画面まで共有され、実は対面の会議と何ら変わりなく打合せができる場合もあります。ただ、それぞれの環境によって異なるので、そういったテレワーク環境を探索されるとよいかと思います。
また、対面で顔を合わせない分、今まではマネージャにメンバーから報告されることがなかったことが、毎日報告されるようになり、マネージャはこれまで以上にメンバーの業務把握をできている、という話を聞くこともあります。反対に、メンバーからすると、マネージャが今までより細かく聞いてくるようになってしまった、ということもあるようです。皆さまのチームでのコミュニケーションでは如何ですか。
KK2では、メッセージfrom KK2の中で、以下のようなことを取り上げています。
・第555号 KK2は多様な働き方の場 - テレワーク、時短勤務、フリーアドレス・・・
・第536号「働き方改革」の中で労働時間を短縮する施策? AI? テレワーク? eラーニング?
・第518号「働き方改革」で推進されている13の施策。労働者とマネージャの「幸せを喚起する施策」は同じですか?
また、KK2では、次回3月30日開催の「教育のデジタル化研究会」は、ライブ配信のみで開催します。このような状況下だからこそ、参加者の反応が対面でもオンラインでもわかる、レスポンス・アナライザ(RA)を活かした研究会にしたいと思います。
新型コロナウイルスという大きな社会課題に対して、皆さまの労働環境では、どのような対応をしていけるでしょうか。新しい働き方の環境の整備と共に、更に、新しいチームの在り方も構築していくきっかけにできればと思います。
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