今ここにある「ストレス」をどうするか-日本人に必要なちから-
感染問題、自然災害は太古から人類の大敵でありますが、今ここにある新型コロナウイルス危機を目の当たりにすると、SNS等の進化もあり、これらの異変が大規模化、加速化、即時化しているように感じられます。変化へのダイナミズムを持つと言われてきたアメリカ社会がこの事態へどう対応するかにも興味がありますが、まずは日本人が、今後も起こるだろう社会の変化への対応力をどう磨いていくのかを考える絶好の機会だと思います。
さて、アメリカの話ですが、ハーバード大学のマディ教授らは90年代のアメリカでの不況時代に、「変化する社会」「継続するストレス状況」の中でも、生き残り、仕事の成果を出し、かつ個人としても成長する人々がいる事を研究する中で、その人達に共通する力がある事を見出し、それを「レジリエンス」(弾力性)と名付けました。
その中で、レジリエンスの低い人は、不測の事態に接し、無関心で、逃避的、批判的、無力的ですが、レジリエンスの高い人は、大きく変化する社会や災害等に対し、状況をうまく捉えて、課題を整理し、人々と協力しながら、解決策を探して前へ進むと言った、プラス思考の行動をとれる人々でした。そして、このレジリエンスの高い人の行動特性を学ぶことにより、レジリエンスを高める事ができると結論しました。
ITが進化し、AI社会と言われる時代となっても、自然災害の前には人の力には限りがあり、この1-2か月は、先が見えないストレスに対しての心の持ちようを考える日々だったような気がします。社会とは我々一人ひとりが担っているものだとすれば、このような時こそ、個人の自覚と自律が問われているのではないでしょうか。そんなストレスに対峙する、日本人のレジリエンスに関しては、21世紀の日本人に必要なちからでまとめ、ご紹介していますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
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