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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第649号 2020年10月2日発行)by AVCC

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デジタル庁創設に愚見述べさせていただきます

久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 「世界最先端IT国家創造宣言」「Society5.0」といった勇ましい掛け声を唱えるだけで、何もできなかった?一向に進まなかった?我が国のリーダーの皆さまに、2008年から「組織・地域を担うしごと力を学ぶ」活動を粛々と営んできたKK2として愚見述べさせていただきます。「行政のデジタル化」「地域のIT化」が遅々として進まなかった原因として、以下を挙げることができます。

(1)ITを体得するリーダーの僅少。ITを体得するリーダーの不足には、文系・理系関係なく広く学校教育・企業内教育・社会教育の中でITを体得する学習環境を広げる必要があり、KK2は、ITを駆使したしごと力を発揮できる人材の育成に取り組みたいと思います。

(2)失敗を恐れ課題を先送りするリーダーが多勢。失敗を恐れ課題を先送りするリーダーの増加は、官民問わず我が国が抱える深刻な課題です。良い大学を良い成績で卒業した(学力の高い)人のみがリーダーになっていく、学歴ヒエラルキー社会に起因するのでは?と愚考します。一人ひとりのしごと力やコンピテンシーを伸ばし、失敗を恐れず、今自分がいる場所で夢中になって生きる人材を育成し、デジタル庁等での出番を創出したいものです。

(3)国民のデジタル・デバイド(格差)の増幅。都会と地方、若者と高齢者間を分断するデジタル・デバイドをどう埋めるのか?については、KK2が3.11東日本大震災発災以降、岩手県気仙地区で継続してきたデジタル公民館まっさきデジタル公民館けせんでの、地域で主体的に開催されるパソコン・スマホ・インターネット学習会がgood practiceと考えます。都会と地方の学び合い、若者と高齢者の学び合いにより、長寿社会の課題の一つである「デジタル・デバイドの解消」を目指す取り組みこそ、是非全国に普及したいものです。明日10月3日に開催する【オンライン】やねだん故郷創世塾も、やねだん自治公民館、KK2、全国のリモート・スピーカーをオンラインで結ぶ地方と都会の学び合いの取り組みです。参加費@2,000円で気迫に満ちた「人徳養成道場」の魅力をぜひライブ配信で体感してください。


若者にインターネットを学ぶ高齢者(デジタル公民館まっさきより)

(4)個人を尊重するIT利活用という視点の不足。個人の尊重(日本国憲法13条)とプライバシーを慮るAI社会を作る視点について、KK2はAI社会を生きる力を考える事業を展開しています。昨年取り組んだ「AI社会のリスクと日本人に求められる力」と「ANAの破壊的イノベーション 『未来のエアライン』に学ぶ」は、これからデジタル庁を担う方々必見、是非ご覧ください。

■発行元:一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)霞が関ナレッジスクエア事務局
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