福沢諭吉は、「幕藩体制は親の敵(かたき)」(1899 福翁自伝)と言い、藩や身分で固定された社会から、個人の行動力で仕事が評価される社会を良としました。又戦後には、社会学者の丸山真男が、これを「『であること』と『すること』」(1961 日本の思想)と言い、自己が属する組織を守り、内で安住することから、特技、役割、意欲を持つ自立した個人が課題解決に向け行動し、互いに担いあう社会への変容を説きました。
さて、先月号での「首相に必要なコンピテンシー」のアンケート結果では、「実行力」が20%で第一位となっており、国民目線での社会課題のあぶり出しと解決にあると存じます。しかしながら、公や官の行動変容を期待するには、民つまり個々人がまず自分の頭で考えて自立した行動ができる事が求められているのかもしれません。KK2では、タテ割り組織の枠を超えて、直接社会とつながる学びの機会の創造を続けてきています。「自助」「共助」「公助」と菅首相も言われている通り、先進ITの利用で、リアルとオンラインのハイブリッドの学びの仕組みも更に充実し、これからも皆様と「共に考え、共に学び、共に担う社会」を目指していきたいと思います。
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