第3波の現状、年末には1.56倍の感染者数の予測、皆さまはどのような打ち手を考えますか？
|
伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐（戦略担当）
|
コロナ禍で1日の感染者数が過去最大2,585人、累積157,674人、死亡者数2,240人となりました。最大の1日の感染者数、医療現場の逼迫状況にもなっていて、大阪では重症病床使用率66％など、大阪モデル赤信号点灯「医療非常事態宣言」となっています。更に、「新型コロナ グーグルAI予測 4週間に全国で8万9,118人が検査陽性」になり、過去8カ月での感染者数の累積15.7万人に対して、12月の1カ月で1.56倍、死亡者数1.23倍になると予測されています。都道府県別に予測されていますので、皆さまの地域ではどのように予測されているか、ご覧頂ければと思います。
メッセージfrom KK2第658号では、「COVID-19パンデミックは一進一退を続ける」と思われている方が多かったようですが、残念ながら現在は拡大傾向にあります。その意味で、COVID-19の現状をよく把握しておくことは重要かと思います。感染、医療現場の状況を考えるにあたって、年齢別にみておくと、以下のようなことが見えてきます。
年代別感染者数、重症率、死亡率(等を用い、著者作成)
感染者数を年代別にみますと20代、30代が多いようですが、重症者率は低いようです。医療現場の逼迫に大きくつながる重症率は年代が上がるにつれ大きくなっていき、60代以降がとても大きくなっています。「（2020年10月時点）新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識」もまとめられています。国の打ち手、企業の打ち手、個人の打ち手、をそれぞれが実践していくことは必要不可欠です。KK2では、オフライン・オンラインの講演会等のイベントについては、「打ち手」としてKK2「新しい生活様式」ガイドラインを整備、実践、ブラッシュアップをしてきました。
年末、そして年始に向けて、来年のワクチン接種の様々な準備が進む中、COVID-19との共存という前提で、「（2020年10月時点）新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識」、「KK2「新しい生活様式」ガイドライン」も確認頂きつつ、企業の打ち手、個人の打ち手を考え、少しでも新たな一歩を匍匐前進していきたいものです。
|
伊藤健二