メッセージ from KK²

KK²weekly【メッセージfromKK²】（第660号 2020年12月18日発行）by AVCC

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正解の無い世界で答えを探すちから
— 外から内を見る目と自分の頭で考えること—

 未知との遭遇の様を呈した今年の日本で、年末の「はやぶさ２のカプセル無事帰還」は明るいニュースとなりました。宇宙での物理と摂理に思いを馳せつつ、立花隆著の「宇宙からの帰還」（1983年）を思い出しました。私事、アメリカ在留時代に日本からの留学生向けの進路アドバイスをする折の推薦図書に、この本と「二つの祖国（1983年-山崎豊子）」、「非色（1964年-有吉佐和子）」の3冊を選んでいました。

 立花隆は、アポロ宇宙飛行士達が初めて地球外から地球を見ることで、超次元の客観的視野感覚を体験し、複数の飛行士が「そこに神がいた」と語ったとも書いています。留学生達に、これを比喩にして「閉鎖的村社会の日本から出て、苦労してアメリカで学び、生活するからには、『外から内を見る』という客観的視点を獲得したいものだ」と紹介しました。

 さて、毎年この時期にご紹介している「米国への外国からの留学生数推移データ（IIE Open Doors）」では、20年前に1位だった日本からの留学生数はピークから1/3に減少しました。留学経験者を今でも有効活用しない日本社会では、留学へのインセンティブがないのかもしれませんが、COVID-19問題始め、事実があふれ正解の無い世界での答えを探すために、こういった「外から内を見る目」や、自分の頭でものを考えることが求められると思います。

 KK²は、今年もDPPはアップデートを行い、ハイブリッドなイベント開催など双方向でのデジタルトランスフォーメーションを推進してきました。変化への対応を続けるKK²を是非ご活用ください。

伊庭野基明
1974年慶應義塾大学卒。日本IBM、リクルート、慶應義塾大学、外資金融機関等を経て、現在KK²グローバルキャリアカウンセラー（米国 GCDFキャリアカウンセリング資格）。一般財団法人高度映像情報センター（AVCC）理事