大学生の中退者・休学者、そして生活充実度は?1万人の学生調査結果!
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐(戦略担当)
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大学等に対する文部科学省の調査によると、「大学生の中退者、休学者はコロナ以前の昨年度に比べて減ってはいない。」となっています。また、後期等の授業の実施状況に関しては、大学は後期授業では授業全体の半分以上で対面授業を実施しており、授業全体の半分未満の大学の中で4割が次年度の授業計画では「対面授業の段階的な拡大を予定・検討している」としています。教員や大学生の現場を反映しているでしょうか。
学生に対する全国大学生活協同組合連合会の「第56回学生生活実態調査の概要報告 速報(2021年2月8日、学部学生1.1万人回答)」によると、「充実している」の割合は、4年生は2019年90.1%が2020年は86.4%と下がっていることに対して、1年生は2019年89.3%が2020年は56.5%と「大きく」下がっています。

出典:全国大学生活協同組合連合会「第56回学生生活実態調査の概要報告(1.1万人回答)」
そして、大学生活充実度は授業形態ごとに異なりますが、下図の通り1年生は顕著に現れています。

出典:全国大学生活協同組合連合会「第56回学生生活実態調査の概要報告(1.1万人回答)」
学生の視点で考えますと、オンライン授業はやはり充実度を下げていることは否めません。KK2では、「教育のデジタル化研究会」においてオンライン授業等での双方向性を強化する仕組み(DPP)の実践を支援しております。本研究会に参加頂いている二松学舎大学の加藤先生が【第27回】『大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム』(3月3日、国立情報学研究所主催)において「レスポンス・アナライザーにより双方向性を強化したオンライン授業とオンラインテストの取り組み」を発表頂きました。 オンライン授業でも双方向性を強化していくことで、少しでも充実度を下げることにブレーキをかけられればと思っています。KK2のDPP(デジタルプレゼンテーションプラットフォーム)を使ってみませんか。
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