令和3年夏、第5波とTOKYO五輪は調和できるのか?
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久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表
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1964(昭和39)年10月10日、当時中学生だった私は東京の空にブルーインパルスが描く五輪を眺め胸躍らせたことを思い出します。当時の東京の空はどこからでも東京タワーが見え、青い空が広がり、そこに描かれた飛行機雲の大きいこと美しいこと、子供心に未来が明るいと感じることができた感動的な体験でした。
2021(令和3)年夏、私はCOVID-19パンデミックの変異株に怯え、二回目のワクチン接種を心待ちにし、第5波の中で開催する五輪に対してメッセージfromKK2第684号でも述べた通り、大阪なおみ選手、松山英樹選手といった個々アスリートの活躍には大いに期待するものの、あまりワクワク感を感じません。老い先短いこの身はどうでもいいのですが、コロナ禍のTOKYO五輪が孫の世代に何を遺せるのかとても心配な気持ちです。
3.11東日本大震災・原発事故から10年、我が国では毎年のように自然災害が発生し、この一年半は「COVID-19と人間の調和」を巡り予断を許さない状況が続いています。我が国の対応は、場当たり的で決断が遅く根拠なき楽観主義と言わざるを得ません。ものを見る時のタイムスパンが短く、失敗を認めたがらず失敗をとりつくろったり隠蔽したりしようとし、「失敗から学ぶ」というマインドが欠けています。短期的には失敗でもそれをいかせば長期的にはプラスになることもあります。
7/16(金)15:00~オンラインで開催するAVCC&KK2事業説明会2021では、冒頭に、予測を超えた大きな変化に際し、大きな損失を回避するだけでなく、逆に自らを強靭化させ更に成長へと繋げる「アンチフラジャイル(反脆弱性)」について、AVCC理事 伊庭野 基明よりお話いたします。続いて、防災危機管理のエキスパート、AVCCシニアコンサルタント 秋田 義一より、「コロナ禍を未来に活かす『防災八策』」について講演させていただきます。危機管理対策の未来ビジョンやヒントについて、みなさまと共に考え、共に学んでいきたいと思います。また、参加者全員で『防災準備』について学び・確認するプログラム【オンライン】おうち防災点検日~みんなで防災学習! 自宅の防災準備を確認しよう!~の募集も開始となりました。是非多くの皆さまにご参加をいただけますと幸いです。
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