拡大を要請されるテレワーク。どうすると、うまく実践できますか?
|
伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐(戦略担当)
|
緊急事態宣言が延長、拡大され、テレワークを広げることを要請されています。テレワークは、個人としては通勤時間が減るなどのメリットもありつつも、組織でのコミュニケーションが減っている、プライベートとのバランスをとること、などの課題も上がってきております。組織内でのコミュニケーションは、業務の会議だけではなく、カジュアルな会議も行われ、会社内でのコミュニケーションが減っていない、という組織もあるようです。一方、プライベートとのバランスについては、プライベート空間の確保という物理的な対応と共に、プライベートの携帯電話ではビジネスのメールをみられないようにするなど、プライベート時間の区分けを意識的に行っている人もいるようです。
テレワーク/リモートワークの課題 (N=453)(複数回答) 出典:NTTデータ経営研究所ほか、「緊急調査:パンデミック(新型コロナウィルス対策)と働き方」
テレワークというデジタルの手段は、一面便利な手段と思われるものの、うまく効果的な活用方法に関する工夫をしていくとことは重要です。皆さま自身も、テレワークをする時には、様々な工夫点が何かあるかと思いますので、新たな工夫点も探したり、組織内の人と共有してみるのも如何ですか。メッセージfromKK2第694号では、「デジタル活用は国民の多様な幸福度につながりますか?」ということを1万人の調査で考えましたが、上記のテレワークという業務でのデジタル活用は、その一つの現場での活用であり、場所や時間などの様々な意識的な工夫によって、生産性等の効果も上がってきます。
テレワークに限らず、様々なデジタルツールは、今までにない体験を生み出します。デジタルツールも、仕事やプライベートを豊かにする「手段」にすぎません。テレワークで考えましたような、効果的な活用方法に関する工夫を、しっかり考えていくことは重要かと思います。
|