コロナ禍はマイナスになったことだけか?ウェルビーイングが増加した人の特徴?
|
伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐(戦略担当)
|
「ウェルビーイング」については、メッセージfromKK2第702号で、内閣府の調査などをご紹介しましたが、「ウェルビーイング元年」と日経新聞等で言われ、様々な調査、イベント、活動が進んでいます。
コロナは感染者数の7日間平均も1万人、3日連続1万人下回ってきています。コロナ禍においては、働き方、家庭とのバランス、休日・余暇、様々なことが変わってきています。働き方では、政府、経済団体の推奨もあり、テレワークが進んできて、マイナスになっている点もありますが、通勤時間がなくなっているなどプラスになっている点もあります。16の観点の満足度の変化について、マイナスになっているか、プラスになっているかを「働き方改革研究センター」が1万人に調査を行いました。
コロナ流行における満足度の変化(働き方改革研究センター調査、n=10,468人、令和4年1月)
また、コロナ禍でも、新しい生活様式を円滑に構築できるなど、ウェルビーイングを高められている人もいます。このウェルビーイングを高められた人は、上記16の観点では、以下のようになっています。上図と下図で比べてみて頂くと、家族関係、自由な時間、仕事の充実度、職場の人間関係、新たなことへのチャレンジ、といったことが、プラスの影響としています。どのような生活様式になっているか、16の観点を組み合わせて、ウェルビーイングを意識したストーリーとして想像してみて下さい。
コロナ流行における満足度の変化 - ウェルビーイング増加の人(働き方改革研究センター調査、n=10,468人、令和4年1月)
まだコロナは実行再生産数も1前後で終息も見えない中でもありますが、「ウェルビーイングが増加できている人」の考え方、特徴も参考にしつつ、withコロナでの新しい生活様式を考えていきませんか。
なお、こういったコロナ禍での新しい生活様式の中で、デジタルがプラスの影響をもたらしている、という事実も今回の調査で明らかになっています。また、近日のメッセージfromKK2などで、DKC等、デジタル化の推進と関連し、ご紹介できればと思います。
|