益々躍進する「日本ワイン」に注目! ―これからの10年が楽しみです―
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華井弘子
エキスパート倶楽部 ゼネラルマネージャー
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日中はだいぶ暖かく感じられるようになり、散歩が楽しみな季節となりました。葡萄畑もこれから生育期に入り、秋の収穫まで、ワインツーリズムで多くの方がワイナリーを訪れます。コロナ禍で、試飲など制約はありますが、葡萄畑の中には、レストランも併設され、その土地の食材と合わせて、実際にワインのマリアージュも体験でき、飲んで食べて、地産地消の応援ができます。
KK2食と文化講座では、これまで日本のワインについてご紹介してきました。2010年には、日本のワインが美味しくなったと言われるようになり、2回に亘り、日本の「オリジナルぶどう品種」「グローバル品種」について取り上げました。2017年には、日本産のぶどうだけで造られる「日本ワイン」という表示基準ができ、「日本各地の注目のワイナリー」、「伝統の山梨VS革新の長野」をテーマに、代表的なお薦めワインをご紹介しました。2020年には、日本ワインを牽引してこられた第一人者、大村春夫氏をゲストに迎え、「創業130年の老舗ワイナリー『ルバイヤート』の取り組み」と題し、日本ワインの変遷や試行錯誤の様々な取り組み、ご苦労などについて語って頂きました。又、大村さんは、世界に誇る山梨ワインの魅力を地元企業が運営しているWebサイト「WINE STORY ワインメーカーの挑戦」に、造り手の代表としてご登場されています。
日本は、高温多湿で決してぶどう栽培に適した環境ではありませんが、醸造家達の情熱と工夫によって、世界からも高い評価を受ける美味しいすばらしいワインが造られるようになってきました。これからの10年、造り手によってさらに個性ある日本ワインが造られることは、本当に楽しみになってきました。ワインの世界でも、ぜひ日本各地の魅力を発見してみていただけましたら幸いです。
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