夏こそ日本の白ワインを!-各地に広がる日本のワイナリーから-
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華井弘子
エキスパート倶楽部 ゼネラルマネージャー
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今年は早い梅雨明けを迎えましたが、戻り梅雨や豪雨に加え、コロナ禍の感染拡大の中、これから迎える夏本番を元気に乗り切りたいところです。夏はビールの需要が増える時期ですが、年々人気が高まっているのが、冷やしたスパークリングや白ワインです。
KK2の食と文化講座でも、取り上げてきましたが、ここ10年で「日本ワイン」の特に白は飛躍的に品質が向上し、海外からも高い評価を得ています。日本にワインが輸入されて50年以上経ちますが、日本人の食生活の洋風化と共にワインが普及してきました。日本のワインがここまで美味しくなるとは、想像できませんでした。雨量が多く、高温多湿の日本の風土で、収穫時の台風など、健全なぶどう栽培が難しいとされていたからです。日本人の勤勉さや努力に加え、海外ワイナリーなどで、経験を積んだ若き後継者や造り手達が、様々な試行錯誤をしながら、ワイン造りに挑戦してきた成果だと思います。

 今こそ知りたい「日本ワイン」~注目の「日本ワイン」を10種類味わう~ より
今月、日経新聞の何でもランキングで、「夕涼みにエシカルな白ワイン」と題し、環境に配慮し、地域に貢献している日本各地の白ワインに特化して紹介されています。又、日本ワインの品質を競う「日本ワインコンクール」が、コロナ禍で3年ぶりに山梨で開催されましたが、全国27道府県から過去最多となる108のワイナリーから706点のワインがエントリーされ、日本ワインの活況ぶりが伝わってきます。来週26日に注目の「甲州」など12部門の受賞ワインが発表されます。円安で輸入ワインも高くなりそうですが、この夏こそ、日本各地の土地のテロワールや、造り手の個性で美味しくなった日本ワインを味わいながら、地方創生の応援にも繋がればと思います。
なお、私からのメッセージは今週が最後となります。長い間、お読みくださりありがとうございました。これまで食と文化講座にご参加頂きました方、エキスパート倶楽部をご利用の皆様、厚くお礼申し上げます。皆様のご健康と益々のご活躍を祈っております。
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