今年が元年と言われる「人的資本投資」とは？おかげさま？
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐（戦略担当）
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メッセージfromKK2第745号で考えられた「おかげさま」。「おかげさま」について仕事の場のコミュニケーションで考えてみました。仕事の仲間の中でどのようなタイミングで「おかげさま」ということになりますか。仕事の仲間にどのように支えられて仕事をしていますか。支えられているからこそ、その支えに感謝しつつ、他の人への貢献も同様に考えていく。こういった「おかげさま」の連鎖ができていくといいと思いませんか。そういった貢献によって、誰かに感謝された、褒められた実感は最近ありますか？働き方改革研究センターによる1万人の調査によると、5点満点で平均2.96点といった感謝実感の程度で、「5点：そう思う、1点：そう思わない、3点：どちらともいえない」という尺度で、「どちらともいえない」よりも低いことになっています。皆さまの会社の中では、会社内の組織では、どんな感謝実感になっているでしょうか。
横軸「最近、仕事で褒められたこと（実感）がある」×縦軸「エンゲージメント：仕事に意欲を持って主体的に取り組んでいる」、5点
満点、
出典：働き方改革研究センター調査、n=10,468人、令和4年1月
職種毎にコミュニケーションの文化は違っているようですが、褒められた実感が高いほど、エンゲージメントが相関して高くなっている様子がわかります。皆さまの職種ではどうなっていますか？そして皆さまの所属組織ではどうなっていると思いますか？皆さまの所属組織内でのコミュニケーションを想像してみてください。
メッセージfromKK2第741号でご紹介した通り、政府では3つのガイドラインがあり、更に人的資本可視化指針を含め「人的資本等の非財務情報の株式市場への開示強化と指針整備」が明示された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画(P14参照)」が6月7日に政府として決定されています。また、こういった政府の流れもあり、8月7日の日経新聞朝刊一面「人への投資、企業価値左右-スコア上位は株価7割高-」でも『「人への投資」に投資家が関心を高めている』といった記事があります。政府や投資家が進めている「人的資本投資」の流れの中で、重要な指標が「従業員のエンゲージメント」です。褒められる、褒める、といった感謝のコミュニケーション・実感は、ワークエンゲージメントを高めていくことにつながります。身近な組織の中で、そういった「おかげさま」のコミュニケーションを考えるにあたって、企業で社長もつとめられ、今は住職になられた柴田文啓住職の法話を含めた【ライブ配信】AVCC名称・定款変更記念 法話＆クロストーク「どう生きるか ～自ら考え、行動する時代～」に、参加しませんか？
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伊藤健二