最近始まった新しいコミュニケーションはありますか?他組織の事例は?
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐(戦略担当)
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メッセージfrom KK2第746号で考えてみました『「おかげさまのコミュニケーション」は「エンゲージメント向上」につながる』傾向ですが、皆さまの所属する組織ではどのようなコミュニケーションがされていますか。対面、オンラインでの定例会議、1on1会議等において、新たなテーマ、新たな声掛け、等のコミュニケーションは如何ですか。
私は、HRチャレンジ大賞で様々な企業のHRチャレンジを毎年拝見し、今年は16の実践事例を表彰させて頂きました。採用、人材育成、マネジメント支援を社内で実践されたり、サービスとして他社に提供されています。データでしっかり効果測定、蓄積している実践も増えてきています。メッセージfrom KK2第741号で取り上げました「エンゲージメント」の測定、更に向上させる施策作り、まで取り組まれています。コミュニケーションがどのような効果になるか、効果検証として整理がされてきています。実践事例のキーワードは図1でみえると思います。

図1:HRチャレンジ大賞2022・16の受賞者に関するワードクラウド(スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで表記)

図2:HRチャレンジ大賞2022・16受賞者に関する階層的クラスタリング (文章内で近い距離にある単語を図内で近い位置に表記。横軸は単語間等の距離を示す)
図2では、「エンゲージメントを向上していくことは業務の継続的な取組による」ことは赤点線枠部分、そして、「制度等も行った後に成果、実績がでてくる」ことは青点線枠部分にみえています。
「人的資本投資」元年と言われる今年は、政府も4つのガイドライン等を制定し、民間でも上記のような様々なHRチャレンジが進んでいます。なお、政府のガイドライン検討の研究会では、関連する事例が紹介されている場合もあります。様々な事例も拝見すると、皆さまの参考になる点が見つけられるかと思います。新しい取組みの中で、「人的資本可視化」等の様々なデータ上の改善も拝見しますが、働いている人の気持ちも想像すると、よりその取り組みの価値も見えてきます。私も毎年の審査では新しい点を探しています!人のコミュニケーションの深化です。
KK2の新しい動画「どう生きるか ~自ら考え、行動する時代~」や他組織の事例も見てもらいつつ、皆さまの所属している組織では、どんな新たな取組が挑戦されているか、確認してみては如何でしょうか。
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