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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第775号 2023年3月3日発行)by AVCC

無料で学べるKK2Webサイトの動画掲載本数 1,902

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」チコちゃんに叱られる!

久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

メッセージ fromKK2第526号でご紹介しましたが、学生時代「ボーっと生きてきた」私に上司の最初の指導は、自分のお金で新聞二紙を購読することでした。ちょうど半世紀前の事です。新入社員として配属された職場で、上司の矢継ぎ早の質問「どうする君なら?」「どうする会社は?」「どうする日本は?」が始まりました。第4次中東戦争に端を発しオイルショックが勃発、日本はエネルギー危機と急激な物価高騰に見舞われ、戦後順調だった経済成長にも大ブレーキがかかりました。日本も会社も先行き見通しの立たない中、私は毎朝新聞をむさぼり読み「ボーっと生きてきた」学生気分を払拭し、正解の無い課題に向き合い上司と共に考え、社会人として困難に立ち向かう「免疫を獲得」できたように思います。因みに職場には創業者名の「物をつくる前に人をつくる」というスローガンが掛かり、従業員一人ひとりの成長を大切にする事業経営の基本が謳われていました。我が人生の最初の上司が私に注いだ熱意・愛情に深く感謝し、KK2での取り組みでご恩返ししたいと思います。

 新入社員から30年ほど経った約二十年前、短い間でしたが独立行政法人メディア教育開発センター(National Institution of Multimedia Education、以降NIMEと表記)特任教授を兼務しました。NIME清水康敬理事長が示された「ミッション」は、「(1) 産業界が高等教育機関の学生に期待する能力は何なのか?を調査し、コンピテンシー・インベントリーとして情報提供する。(2) 高等教育機関の学生は、この情報を通じて自らの強み弱みを把握しプロフェッショナルになる為の学習目標を明確化できる。」というものでした。私はまず英国のLearn Directの調査から着手しましたが、若者ひとり一人の適職を割り出し、その職に就く為に必要な学習コースを提供する壮大なプログラムに度肝を抜かれました。一方日本の学生は士師業を除くと、どんな職業に就くかよりいい大学に行くことが目的化し、産業界の期待とのギャップを痛感しました。帰結したのは、就いている職業に拘らず社会で活躍する人に共通する行動特性(コンピテンシー)としてFeel(人間関係力)、Think(問題解決力)、Act(行動力)を定義し、強み弱みを客観的に測る「コンピテンシー・チェック」でした。私の力量不足もあり「様々な職業のプロフェッショナルになる為の学習目標を明確化」には手がつかずNIMEを退任することになり、その後2009年NIMEも廃止されました。


図:デジタル公民館®活動

 KK2は2008年、対象者を学生に限定せず、アソシエイト(~34歳)、リーダー(35~59歳)、シニア(60歳~)に拡げ、「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」をミッションとするデジタル公民館®としてスタートしました。産業界・企業が期待する能力というより社会で活躍する人の行動特性を見える化し、自らの強み弱みを知り学び合う活動をスタートしました。日本ではひとり一人の付加価値や給料が上がらない長い停滞の後、COVID-19パンデミック・ウクライナ戦争によるエネルギー危機・物価高騰に直面し、ボーっと生きていられる事態ではありません。「自分はどうするのか?」KK2と共に考え行動しましょう。

◆本日18:00~KK2スタジオとライブ配信により「第3回 デジタルTERA小屋~エキスパートと学ぶ~ 野田弘子さん」を開催します。
◆3月9日(木)19:00~KK2スタジオで「霞が関坐禅会~自分自身と向き合ってみよう~」を開催します。久々に柴田文啓住職の法話も予定されております。 是非ご参加ください!

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■発行元:一般財団法人AVCC霞が関ナレッジスクエア事務局
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霞が関ナレッジスクエア(KK2)は学校教育や企業研修では教えていない「しごと力」をいつでも、どこでも、誰でも学べる場を提供することを目的に、一般財団法人AVCCの公益目的事業として運営しております。

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