アラカンモンスターを探せ!!!還暦前後の底力
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鎌田 修広
株式会社タフ・ジャパン 代表取締役社長
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この度は2021年7月の692号以来の出番をいただき心より感謝申し上げます。発行は毎週筋肉の筋曜日?何故かテンション爆上がりです。私は株式会社タフ・ジャパン(日本の備えに貢献する会社)の代表として13年目を迎えますが、KK2をはじめ全国34のチームに妄想を実現するためのサポートをしていただいております。
今年から新たに挑戦していることの1つが、「全国各地のアラカンモンスターを探せ!」という消防業界全国紙への持込企画。「アラカンモンスター」とはアラウンド還暦(60歳前後)で屈強な肉体をもつ者のこと。消防の第一線の現場で活躍し続けるアラカンモンスターが、どのように己を鍛えているのかを私が取材して紹介させていただくというものです。約16万人の中からどんなアラカンモンスターに出会えるのか企画段階からワクワクが止まりません。もうすでに第一号が投稿され、第二号の取材も終えております。現在は第三号を探す旅の途中…
皆さん既にご存知だと思いますが、令和5年4月1日以降、国家公務員の定年が段階的に65歳まで引き上げられたことに伴い、地方公務員である消防職員も同様にスタートしました。我々消防業界は「加齢困難職種」と呼ばれており、そもそも60歳まで現場で活動すること自体にかなりの身体的負担がかかる職業です。さらに、役職定年制導入により、60歳を過ぎた消防長(トップ)をはじめとする管理職の役職が外され、現場に戻って5年間、若手と共に活動するという肉体的にも精神的にも厳しい現実が待ち受けているのです。
「安心してください、鍛えてますよ!」というアラカンモンスターの栄えある第一号の方は現在62歳、2,000人強いる組織の中で、若手も驚くほど、体力がトップクラスだそうです。その噂を聞きつけて健康の3本柱「休養(睡眠)・運動・栄養(食事)」を中心に取材を申し込んだところ即OK。今回一番驚いたことが、なんとこの方は1日おき(月10回)に登山をしていたのです。標高1,000m未満の低山ですが、24時間仕事をした後にそのまま登るとは…元々の趣味は「トライアスロン」。スイム3km、バイク136km、ラン42kmという国内最大級の過酷なレースにも出場された猛者だったのです。冷暖房完備の室内で鍛えるのとは違い、暑熱環境下や寒冷環境下で運動を続けていると消防活動に直結し、特に登山は精神的鍛練にも良いとのこと。継続されている秘訣も興味深い回答でしたので、最後に肉体づくり3ヶ条をご紹介させていただきます。
今後も日本の備えに貢献してきた素晴らしい先人たちの教えを学び伝え続けることで、16万人の消防職員がアラカンモンスター化することを願い、取材を続けていきたいと思います。もし、皆さんのお近くでアラカンモンスターの噂を聞きつけたら、是非「タフ・ジャパン」までご連絡ください。
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