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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第793号 2023年7月7日発行)by AVCC

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あなたは「令和の黒船」とどう向き合いますか?

久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 令和という新たな元号を迎えた時、外務省がその意味を「Beautiful Harmony=美しい調和」と海外に伝えたことがとても腑に落ち、令和の世ではダイバーシティが進展し被爆国日本が触媒になって人類が一つに纏まり、地球自然と調和する社会の到来を大いに期待したことを思い出します。しかし淡い期待は打ち砕かれ2019年以降日本では「Unpleasant Dissonance=不快な不協和音」ばかりが高鳴り、人々が右往左往する日々が続いています。このような様を招いた「令和の黒船」は一体何なのか、今、そしてこれからを「どう生きるか」それぞれに思い悩む日々が続いております。


DPP集計:第33回やねだん故郷創世塾Q4の回答

 先般、行政に頼らない村づくりを実践する鹿屋市串良町柳谷(通称やねだん)で開催された第33回やねだん故郷創世塾でリモート講義する出番をいただきました。塾生は26名、公務45%、医療・福祉25%、その他30%という方々でしたが、「日本が右往左往する令和の黒船は何だと思いますか?」と問いかけたところ、グラフのような回答をいただきました。圧倒的多数77%の方が「少子高齢化、人手不足、人材育成不足」を選択されましたが、皆さまはこの課題とどう向き合いますか?

 少子高齢化について私見ですが、昭和平成と経て来た日本人の営みの結果であり俄かに行動して変わるものではなく、向き合い方としては子や孫の世代に課題を先送りしない為に自分たちが今何ができるのか考え行動することがまず必要ではないかと考えています。「入るを量りて出るを制す」この当たり前の行動を心がけたいと思います。

 人手不足については、こうなることは分かっていたにも拘らず、「同質性の人と心地よく仕事する」「国籍により頑なに差別する」等ツケが溜まってきたものです。野田弘子氏が語った「ダイバーシティなくして日本の未来なし!」を是非ご視聴いただき、多くの皆さまの行動変容を促したいと思います。また視点が変わりますが、日本語を母国語としない方々が仕事の現場や日常生活で最低限必要な日本語を、見て、聞いて、まるごと覚える「しごとのにほんご(外国の方向け)」を公開しております。日本で働いている、働きたい方々へ一灯をともす取り組みと自負しております。

 人材育成不足については、結論から言うと誰も置き去りにしないデジタル社会の実現が肝要です。かつて寺子屋で学んだ「読み書きそろばん」は今日「読み書きデジタル」に置き換わりましたが、多くの人はデジタル社会について学んだことがありません。デジタルについては生活や仕事を通じて自学自習することが基本ですが、地域や職場といったコミュニティー単位で得意は教え不得意は学ぶ世代を超えた「学び合い」即ちデジタル公民館®活動が自学自習を支えます。超デジタル人材を俄か仕立てするよりも、国民全体をデジタル人材として底上げすることに皆で取り組みましょう。

 人手不足が常態化する中で、サポートを要する高齢者が増え、食料増産を実現しなければならず、様々なオペレーションを自動化する等、正に課題山積です。この課題解決の鍵を握るのが「IoT」です。国民全体をデジタル人材として底上げする、IoT道場 ~Raspberry PiとPythonでIoTに挑戦!~は、指導するデジタル人材不足の下で、「自学自習」と学習者同志の「学び合い」によるプログラム学習とIoT実習をサポートします。前半「Python基礎講座」(無料)に引き続き、「Python IoT 応用講座」(有料)が開講しました。遠隔地で一人暮らしの親の見守り等、重要な生活課題を「IoT」を駆使して自らの手で解決しましょう!KK2は「自ら考え行動するデジタル人材」の背中を押し続けます。

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