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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第801号 2023年9月1日発行)by AVCC

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関東大震災から100年、あなたはどう行動しますか!

久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 2023年9月1日は、関東大震災発災からちょうど100年にあたります。この地震のエネルギーはマグニチュード7.9と非常に大きく震源が相模トラフと近海であったため、(1)揺れによる構造物の被害、(2)火災、(3)土砂災害・地盤災害、(4)津波災害、という4種の被害が重なり、死者約105,000人、全潰全焼流出家屋約290,000戸に上り、電気、水道、道路、鉄道等のライフラインにも甚大な被害が発生しました。

 100年経った今、耐震基準も強化され、防耐火性能も向上、ハザードマップも普及し、津波に対する備え等ハード的には進化してきました。一方、都市への人口集中と地方の過疎が進み、困っている人を周りが支えるレジリエントな地域コミュニティは希薄になるなど、ソフト的には後退しているように思います。来てほしくないが明日くるかもしれない地震災害に備え、災害軽減への持続的な努力と発災後のより適切な行動を準備することが肝要です。レジリエントな地域・組織が整わない現実を直視し、国民ひとりひとりが自分の頭で考え行動しレジリエンスを磨くことこそ、今重要だと思います。

 各個人が地震や災害に備え、レジリエンスを磨くためには、以下のような具体的なアクションを取ることが重要だと思います。

(a)災害リスクの認識
自身や住んでいる地域の災害リスクを理解しましょう。地震や津波、火災、土砂災害など、起こりうる災害の特徴や影響を知ることが重要です。
※おすすめ講座 コロナ禍を未来に活かす『防災八策』災害大国日本で考える、人権と尊厳

(b)自宅や職場の安全確保
家庭や職場の防災対策を徹底しましょう。耐震補強の確認や避難経路の確保、非常食や備蓄品の備えなど、建物や生活環境の安全性を向上させる対策を講じましょう。
※おすすめ講座 帰宅困難者問題を考える

(c)地域のつながりの強化
近隣の人々とのコミュニケーションを活発化させましょう。日頃から挨拶や親睦会、防災訓練などを通じて、地域の結束力と共助の意識を高めることが重要です。
※おすすめ講座 「愛の見える化」から始める防災準備~家族・隣人・地元とのつながり強化で命を守る~

(d)地域の防災組織への参加
地域の防災組織や防災ボランティア団体に参加しましょう。地域の災害対策や訓練に積極的に参加することで、地域のレジリエンスを高めることができます。
※おすすめ講座 東日本大震災 学生ボランティア講習会

(e)応急手当の学習
応急手当の基礎知識を学びましょう。傷病者の応急対応や心肺蘇生法など、緊急時に役立つ知識を持っていることは重要です。
※おすすめ講座 命をつなぐポジティブ防災

 これらの行動は、個々の人々が自己責任で、地震や災害に対する備えを進めるための具体的な手段です。個人の意識と行動が集まり、地域全体のレジリエンスを高めることで、災害時の被害を最小限にすることができます。

 KK2では10月20日(金)まちの防災発見ツアー~夜の"霞が関"に飛び出そう!~を開催します。自分の頭で考え行動しレジリエンスを磨きたい皆さま是非ご参加ください。

参照WEB:【内閣府 防災情報のページ】報告書(1923 関東大震災)

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