「まちの防災発見ツアー」体験記
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秋田 義一
一般財団法人 AVCC 理事
一般社団法人 話力総合研究所 理事長
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先日KK2の「まちの防災発見ツアー ~ 夜の"霞が関"に飛び出そう! ~」に参加しました。「防災まち歩き」は何度か体験しています。まちを歩きながら、危険な箇所を見つけ、地図に記入します。会場に戻り、グループで話し合いながら内容をまとめ、発表します。今回も同様だろうと思っていましたが、講師はあの鎌田修広先生(株式会社タフ・ジャパン代表)。元横浜市消防訓練センター体育教官、レジリエンス人材育成トレーナー、消防・防災のエキスパートです。どのように「防災まち歩き」を指導するのか、興味がありました。
参加してみると、私が思っていた「防災まち歩き」とはかなり異なるプログラムで、新鮮でした。私たちは霞が関周辺を歩きながら、消火栓や消火器、災害時に利用できる自動販売機、AED(自動体外式除細動器)、災害時帰宅支援ステーションなど、災害に遭った際に必要な設備や施設を確認しました。そして、それらがどのようなものであり、どのように活用するべきかをグループで調べ、発表しました。もちろん、最後に鎌田先生が要点をまとめて話してくださいました。
災害時に危険な場所を事前に見つけておくのが、守りの(備える)防災に対して、災害時に活かせる設備や施設の位置を確認し、事前に調べておくのは、攻めの(活用する)防災と言えるのではないでしょうか?「攻守一体の防災」今回の体験を通して、防災に対する考えを一層深めることができたように思います。
こういうプログラムだろうと勝手に決めつけず、参加してみて本当に良かったです。まずは参加し、体験することが大切です。自分の問題意識を高め、視野を広げ、考えを深める上で重要なことだと再認識しました。
今回のワークショップの動画が公開されておりますので、皆さんもぜひご視聴ください。
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