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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第816号 2023年12月15日発行)by AVCC

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コミュニケーションのバリアフリーを目指す!

久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 AVCCは、(1)高齢者の「生きづらさ」の実情 (2)高齢者のコミュニケーションの実情  (3)高齢者のデジタル社会参加の実情の調査を目的に、65歳以上の高齢者のみの世帯(ex.高齢者夫妻世帯)の方々、在宅独居高齢者の方々に、20問のアンケート調査を実施しています。締切は今月12月28日迄です、皆様のご協力をよろしくお願いします(Googleフォームを利用しています/代理の方の回答も可)。集計分析し令和6年早々にはご報告する予定です。

 先日、関西に住む古希を迎えた友人を訪ね、このアンケートに協力してもらいました。この友人は働き盛りに脳血管疾患に見舞われ、障がいと折り合いながら定年を迎えました。彼に寄り添い移り住んだご両親も加齢により高齢者住宅と介護施設で暮らしておられ、現在友人は独居高齢者です。私には彼の「生きづらさ」を補うことはできませんが、アンケートを通じて理解できたことがありました。それは彼が抱える「デジタル社会から取り残された焦燥感」です。ノートパソコンは長らく使われた形跡がなく、らくらくスマホで通話とメールを利用していますが、デジタルコミュニケーションに参加できていません。担当医が推奨する治療法を理解しようとすると「QRコードを読み取る」というハードル、そして自分自身の生体データを視える化するためには「スマホにアプリをダウンロードする」というハードルが立ちはだかります。「システム開発の仕事をしていたのに・・・」という彼の呟きに、言葉が詰まりました。

 KK2は、ANAグループの特例子会社(航空業界初)であるANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社様の全面的ご支援の下で、『障がい当事者が語る!コミュニケーションのバリアフリー』の制作に着手し、このたび全17本の「動画」と「理解度確認テスト」を無償公開致しました。この講座は、障がいとは何かを理解し、障がい者の方とのコミュニケーションの取り方を学ぶプログラムです。肢体不自由、視覚障がい、聴覚障がい、内部障がい、精神障がい、発達障がい、知的障がい、加齢に伴う障がいを取り巻く状況を把握し、障がい当事者が講師となって解説するこれまでにないプログラムです。既に、静岡銀行様・山梨中央銀行様・名古屋銀行様では全行員研修プログラムとして採用いただいています。皆さまの地域や組織でも是非ご活用いただければ幸いです。


Adobe Fireflyにより生成(プロンプト:コミュニケーションのバリアフリー)

 AVCCは、障がいの有無にかかわらず全ての人がコミュニケーションに参加できる機会の均等を目指します。特に社会的包摂とアクセシビリティを強調し、あらゆる形態の障壁を克服することに注力し、誰も置き去りにしないコミュニケーションのバリアフリーを目指します。

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■発行元:一般財団法人AVCC霞が関ナレッジスクエア事務局
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霞が関ナレッジスクエア(KK2)は学校教育や企業研修では教えていない「しごと力」をいつでも、どこでも、誰でも学べる場を提供することを目的に、一般財団法人AVCCの公益目的事業として運営しております。