新春書初めで『無事』と書いたのですが
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久保田了司
一般財団法人AVCC理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表
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令和六年最初のメッセージをお届けします。本年も「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」歩みを進めてまいります。宜しくお願い申し上げます。
昨年末、私は一年を振り返り、異常気象と自然災害が常態化する地球、ウクライナやガザで殺戮を繰り返す人類、赤信号を無視する政治家が牛耳る日本、呆れたデータ改ざんで信頼を失う日本経済等、最悪でしたが、年が改まれば平穏を取り戻すと願い、新春「書初め」のお題を『無事』に決めました。
しかし元日、孫達にお年玉を渡しウトウトしていた夕刻に、M7.6の大地震が発災、「おとそ気分」が吹っ飛んでしまいました。亡くなられた方々のご冥福を祈り、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
令和六年正月二日筆者揮毫『無事』
1月2日に、自分の儀式として書初めを行い、お題は予定通り『無事』としました。陽が昇り被害状況が次第に明らかになってくる中で、ひたすら被災された皆さまの『無事』を祈る気持ちでしたためました。人さまにお見せできる出来栄えではありませんが。
この日の夕刻、被災地へ救援に向かう海上保安庁の航空機と旅客機が羽田空港で衝突する事故が発生しました。安心安全が売り物だった日本にとって、起こしてはならないミスが起きてしまったようです。
『無事』が当たり前ではなくなりつつありますが、課題から目を逸らさず、地球の無事、人類の無事、日本の無事、日本経済の無事を皆さまと目指したいと思います。それが孫世代に対する最高のお年玉だと思うからです。
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