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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第823号 2024年2月2日発行)byAVCC

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自販機の飲み物をスマホで買ってみました!

久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 KK2にある自販機の飲み物がスマホで買えるようになり、早速横にいた人に教わりながらミルクティーを買ってみました。「QRコードをScan→暫く待つとスマホと自販機がConnect→スマホに表示されたミルクティーをSelect→電子マネーでPay」初めての経験でした。一人だったらできたでしょうか?たまたま教えてくれる方がおられたのでできました。生まれた時からインターネットがある世代の方々には笑われるかもしれませんが、「高齢者×デジタル」とはこんな感じなのです。

メッセージfromKK2第810号(2023年11月3日発行)で、高齢者(65歳以上)を対象(独居もしくは高齢者世帯)に全20問の[超高齢社会×デジタル社会]アンケートを呼びかけました。オンラインで80人、紙で95人、計175人の回答をいただきました。特に、大船渡市居場所ハウス鹿屋市やねだん山梨県北杜市の皆さまにご協力ご支援を賜りました。厚く御礼申し上げます。集計・考察した内容を公開しました(PDF)のでご興味ある方はご覧ください。


図左:設問14普段、情報をどこから得ていますか?
図右:設問17デジタルツール(スマートフォン・パソコン等)を使いコミュニケーションをとることはできますか?

 設問14:「普段、情報をどこから得ていますか?(複数回答可)」の集計から、スマホは持っていても情報取得にはあまり使われておらず、新聞に目を通しテレビのチャンネルをSelectする高齢者の姿が浮かび上がります。また設問17:「デジタルツール(スマートフォン・パソコン等)を使いコミュニケーションをとることはできますか?(どれか1つ)」の集計からは、デジタル社会に参加する高齢者と参加できない高齢者に二分されるデジタル・ディバイド(インターネットやPCなどの情報通信技術を活用できる人とできない人の間に生まれる格差のこと)の存在が見て取れます。デジタル・ディバイドの誘因として、知識(デジタルリテラシー等)、操作(アクセシビリティ等)、コスト(回線料と端末価格等)等が考えられますが、特に操作については、生活や仕事で使い続ける中で分からない事に出会ったら、近くにいる出来る人に教えを乞うのが一番手っ取り早い道です。世代を超えて得意は教え、不得意は学ぶ「学び合い」即ちデジタル公民館®活動の実践が効果的です。

 一方で、高齢者にとってスマホのアクセシビリティは相当困難な障壁です。高齢者や障がい者といったデジタル弱者でも容易に取り扱うことができるアクセシビリティを実現すれば、誰も置き去りにしないデジタル社会に近づくことができます。多様な人々が社会から孤立することなくデジタル社会の恩恵を受けられる「Barrier-free Communication」社会をめざさなければならないと思います。

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