デジタルコミュニケーションの要(かなめ) 文章力を磨こう
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秋田 義一
一般財団法人 AVCC 理事
一般社団法人 話力総合研究所 理事長
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コミュニケーションというと多くの人が対話、すなわち「話すこと」「聴くこと」を思い浮かべるようです。しかし、コミュニケーションは話す、聴くことばかりではありません。そもそもコミュニケーションとは何でしょうか?私は「ことばや文字などを介してお互いの意思(情報、考え、気持ち)を伝達しあうこと」と考えています。
文字によるコミュニケーション。電話が発明されて以来、文字によるコミュニケーションは、どちらかというと下り坂だったかもしれません。最近はメールや、メッセンジャーアプリ・チャット、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などにより、デジタルコミュニケーションとして勢いを取り戻したようです。
デジタルコミュニケーションは、趣味や交友関係だけでなく、ビジネスの世界にも広がっています。文章を作成する機会が増えていますね。忙しい皆さんでしょうから、作文にそれほど時間をかけられないのではないでしょうか?短時間にビジネスで通用する適切な文章を書く自信がありますか?時々、首をかしげる文章を目にします。「近日、家庭用のごみが駅トイレに散乱する事象が多発生しております。」なんとなく気持ちはわかりますが、違和感があります。「8:00~9:00までの間、発車ブザーが鳴り終わりますと電車のドアとホームドアが閉まります。」他の時間帯にブザーとドアはどうなるのか、戸惑いますね。
みなさんは、短時間で、相手が読みやすく、わかりやすい、しかも自身の目的を達する文章を書いていますか?
話すことだけでなく、作成した文章でも、周囲から評価されます。それゆえ、自身の文章をおろそかにするわけにはいきません。「文章で人の心を動かす」しごと力を身につける。デジタルコミュニケーションの要は文章力です。関連講座として『文章で人の心を動かすための「5つの基本」』を6回シリーズで順次公開しています。本シリーズでは一般社団法人 話力総合研究所の講師が登壇します。自身のしごと力をより高めるため、動画をご覧いただき文章作成力も磨いていきましょう。
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