お天道様は見ている
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久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表
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皆さま明けましておめでとうございます。2008年に官民が同居する街「霞が関コモンゲート」(中央合同庁舎第7号館)で生まれた霞が関ナレッジスクエア(KK2)は、2025(令和7)年も厳しい経営環境の中、皆さまと「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」をミッションに掲げ、粛々と活動を進めてまいります。
2025(令和7)年、世界では自国ファースト主義がますます顕著となり、日本国内政治・経済においても「自分さえよければ他人はどうでもいい」という考え方が広がり予断を許しません。Society 5.0(デジタル社会)は、デジタル空間とリアル空間が高度に融合する「人間中心の社会」を謳っています。しかし生まれた時からデジタル空間に親しみ、見たいものを見て言いたいことを言う、バズれば承認だけでなく収入まで得られる社会です。デジタル空間は居心地が良く、思い通りにならないことの多いリアル空間は居心地が悪く、フィルターバブルの中の自分の世界で自由勝手に生きる人が増えると、家族・地域・社会といったコミュニティはこれからどうなっていくのでしょうか?山本龍彦氏が提唱する「情報的健康」の普及は、デジタル空間とリアル空間での不適切な行動・自分ファーストな行動に対して、『お天道様は見ている』と諭すことから始まるのではないでしょうか。

「お天道様は見ている」(冬の朝、山梨県北杜市で筆者撮影)
今年のKK2プログラムは、第2回変化と向き合う心と体~1行日記で生活習慣を見直そう~から始まります。健康の3本柱と言われる「休養・運動・栄養」を支える心の柱「心柱(しんばしら)」に注目するユニークなプログラムで、2025年1月31日(金)にワークショップを開催し、その後3か月間にわたって1週間に1行日記にチャレンジしていただきます。KK2レジリエンストレーナーの鎌田修広さんに伴走してもらいながら、一人ではなくみんなで楽しく取り組みましょう。健康のために何か始めようと思っている方、なかなか継続できない…という方こそ是非ご参加ください。
2025年2月20日(木)には、第十八回霞が関坐禅会~自分自身と向き合ってみよう~を開催します。仕事帰りに気軽に参加でき、臨済宗妙心寺派「第2の人生プロジェクト」の太田宗誠さんの法話を聴き、姿勢を調え、呼吸を調え、そして心を調え、心身ともにリフレッシュする方法を身に着けることが狙いです。
2025(令和7)年もKK2をご活用ください。どうぞよろしくお願いいたします。
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