メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第875号 2025年1月31日発行)byAVCC

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『働く(人生のあゆみ)』ということ

柴田 文啓
臨済宗妙心寺派 恵日山 開眼寺 住職

 「働く」という言葉が持つ雰囲気が、時代によって変化することを、私自身の体験を通して考えてみました。

 今から70年前、学業を終え東京に本社を置く企業に就職しました。当時は、就職が最優先的な雰囲気であり、就職担当教授の指示に従って採用面接に出かけたのでした。母校の名誉にかけても落ち度なく面接をと、東京に出かけたことを憶えています。

 最近の就職状況をみますと、就職希望者が就職対象企業の実状を調べ、将来性とか仕事との合致性を考えて希望企業を選ぶという風に変わってきたのではないでしょうか。これは両者にとって大変良いことだと思います。このような状況にあって就職希望者に伝えたいことを次にまとめてみました。


恵日山 開眼寺

1.自分の将来の夢をしっかりと描くこと
 人生は長い道のりです。また人生に対する夢を大きく描くことが大切です。この夢の実現に沿う、仕事なり企業なりを選ぶことが大切です。

2.我慢する力を強くすること
 世の波は、穏やかなことはあまりありません。厳しい波が常に襲いかかってきます。この時、その波に勝つ強い意志を持つことが求められます。我慢する力を持つことです。そして次のジャンプタイミングを注意深く待つことです。

3.常にポジティブにあらゆることに対処すること
 世の中の仕事のことで絶対的な存在はありません。自分の気持ちがポジティブであれば、あらゆることにポジティブに対処できます。そうすることによって、ご縁のある良い対処が取れるのです。

 私自身の90年の人生を振り返ってみて「人生のあゆみ」の良い方法をここに記しました。題の「働く」ということは人生の歩みのこととご理解いただければと存じます。

柴田 文啓
1934年 福井県福井市生まれ。福井大学工学部卒業。横河電機株式会社に入社。ユーゴスラビアでの工場建設や、医療機器の新規事業立ち上げなどに従事。その後ゼネラル・エレクトリック (GE) 社との合弁会社である横河メディカルシステム株式会社常務取締役、横河電機株式会社取締役、横河アメリカ社社長を歴任。役員退任後、アメリカのNGO「Project HOPE」日本支部代表として、東南アジアを中心に医療支援活動を行う。2000年に得度・出家し、滋賀県の臨済宗 永源寺 専門道場に入り、1年3ヶ月修行を積み、2001年 長野県千曲市 臨済宗妙心寺派「開眼寺」住職に着任。2019年、花園大学文学部仏教学科に入学。哲学や宗教について学び、2023年春卒業。2024年春より、花園大学大学院在学中。

[KK2出演プログラム]
AVCC & KK2学びと交流プログラム2017「仏教の教えを仕事と人生に活かす」(2017年)
第29回エキスパート・スタジオ 僧侶 柴田 文啓 さん(2014年)

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