印象に残る 自分の魅力を伝える自己紹介を工夫しよう
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秋田 義一
一般社団法人話力総合研究所 理事長
一般財団法人AVCC理事
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春は新たな出発の季節ですね。希望や夢と少々の不安を抱いているであろう新入社員のみなさん。また、異動により、職場が変わったみなさん。それぞれ、あらたに歩みはじめていることでしょう。今頃は、歓迎会で、あるいはお客様や取引先などで、必ず自己紹介をすることになりますね。
自己紹介というと、「名前を言って、学んできたことを話して、趣味を話して、よろしく」、または「名前を言って、これまでのキャリアを話し、趣味の話をして、よろしく」などと考えていませんか。あるいは、最初に自己紹介をした人が「~です。よろしく」で終えてしまうと、みな右へ倣えだったりします。同じような自己紹介で印象に残りませんね。せっかく自分を紹介できるチャンスですのに、もったいないです。
そもそも自己紹介の目的は何でしょうか。目的も意識せず、ただやみくもに話していても効果的ではありません。
自己紹介の目的は「名前を覚えてもらう、人柄をわかってもらう、良い印象を持ってもらう」です。この目的にそって、自分らしいオリジナリティあふれた魅力的な自己紹介を工夫なさってください。ただし、自分がどのような立場で自己紹介するのか? 話せる時間はどうか? 相手は上司・先輩か、同僚か、部下・後輩か、お客様や取引先か、こうした点を意識してください。時間の指定がなければ、2分以内が適当です。長々と話さないようにします。
最後に、すぐできる、聴き手の印象に残る自己紹介の方法をお教えしましょう。
(1)指名されたら、ハキハキ「はい」と返事をし、きびきび動く
(2)あいさつとともに一礼する 「みなさん、はじめまして」「こんにちは」などですね
(3)名のる フルネームで、聴こえる声で、はっきりと、名のりましょう
(4)用意した内容を話す 感じよく、明るく笑顔で、力強く、ハキハキと
(5)最後に、もう一度フルネームで名のります。こうすると印象に残ります
「~(名のる)~です。どうぞよろしくお願いします。」などとあいさつし、一礼します
(6)最後まで気を抜かず、だらだらせずに、所定の位置に着席します
いかがですか? ぜひ実践なさってください。
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